日中の気温が上がってきたり、太陽が強く照りつけるような時期になってきました。この時期は体が熱をため込みやすいため、体を冷やす用のものを食べることをおすすめします。
身体を冷やすと言っても氷水などの冷たい飲み物を飲むという意味ではありません。暑いインドで生まれたインド医学のアーユルヴェーダでは、食材を使って、体に「冷」の要素を取り入れていきます。具体的には、ゴーヤ、ズッキーニ、きゅうり、パクチー(コリアンダー)、ミントなどを使った料理をお勧めします。
逆に要注意なのが、発酵食品です。発酵食品は「温」の要素、つまり、体を温める力があります。
一般的には、腸内フローラを良くするなど、メリットが多い印象の発酵食品ですか、夏の暑い時期や、自分の体に熱がこもっているような状態ではお勧めできません。週に2~3回程度の頻度で、発酵食品を摂る分にはほとんど問題はありませんが、良かれと思ってヨーグルトや納豆を食べている場合は、いちど頻度を見直すと良いかもしれません。
熱がこもって体のバランスが乱れてくると、湿疹や皮膚の痒み、ときにはアトピーといった症状で肌にサインが出ることが多いです。夏だけ汗疹ができたり、背中にニキビが出るというのも、実は季節からの影響を受けているのです。
季節は、私たちに旬の野菜や果物を届けてくれるために大きな役割を果たしてくれています。発酵食品は元々、保存食品としての要素がありますので、保存食品の代わりに、調理したての季節のお野菜をいただくことをおすすめします。
私たちが食べるものは、心や魂にも影響を与えます。健康は、一人ひとりバランスが異なる理由から、ラベルを貼るように定義付けをすることは難しいのです。何が自分にとって健康をもたらしてくれるのか、一度見直す必要があるかもしれません。食べ物で健康を意識したい方は、発酵食品が自分に合うのかどうか、一度気にしてみてくださいね。もし、軟便の場合や、ホットフラッシュの傾向がある場合は、要注意かもしれません。
もし、なんとなく体の不調があるけれど原因が分からない場合、あるいは生活には困らないけれど何か物足りない気がする、という感覚がある場合は、食べ物を意識してみてください。
今現在が健康であっても、将来どうなるかは誰にもわかりません。毎日の生活を意識的に行い、その行為すべてを楽しんでくださいね。
幸せ修行 No.290
加藤ジェシカ
世界中50か国以上を旅する中で、地球にはエネルギーのような何かが存在することに気づく。2017年、ヨガの勉強を通してアーユルヴェーダに出会い、渡印。日常に寄り添うアーユルヴェーダがテーマ。
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