アーユルヴェーダにおける暑い時期は、火と水のエネルギーである「ピッタ」が体内に蓄積する時期です。アーユルヴェーダが生まれたインドの夏はとても暑いので、ハワイの気候でも役に立つ情報がたくさんあります。本記事では、暑い時期におすすめの熱を溜めずに、体温調節をする効果の期待ができる果物を、２つご紹介いたします。

　夏におすすめの果物と言えば、スイカとメロンです。基本的には、夏に旬なものが良いのですが、スイカとメロンは、特に水分量が高く、冷却効果があるのでおすすめです。
　注意する点としては、消化が特別早いので、食べる時には、スイカ、またはメロン単体でいただくということです。他のものと一緒に食べると、それぞれの食べ物の消化のスピードが異なるので、消化不良を起こします。食後のデザートではなくて、空腹時のおやつに食べることをお勧めします。

　気をつけたいことは、夏に採れる果物でも「ピッタ」を上げるものがあるということです。「ピッタ」は前述の通り、火と水のエネルギーから成り立ちますので、暑い日に火のエネルギーが過剰に上がるというのは体にとっては負担です。
　ピッタを上げる効果のある果物としては、酸味があるものをイメージすると良いでしょう。バナナ、ライチ、マンゴーなどです。いずれもハワイの地元産のものが多いですが、口当たりでは甘く感じられるものでも、酸味を含むものは「ピッタ」増の効果があります。
　特にバナナは、消化前の味に甘みがあっても、消化時は酸味として捉えられ、全ての人に向いている果物ではありません。これらの果物を食べる場合には、量と頻度に注意してください。気候や年齢等の影響もありますので一言で結論づけることはできませんが、「ピッタ」増加により頭痛を感じたり、肌トラブルの原因になることもあります。

　食事は、私たちが健康で過ごすことができるようになることを後押ししてくれる存在です。インドでは、食事が正しければ薬いらず、と言われるほどですので、健康に過ごすことを理想とする方は、食事に意識を向けると良いでしょう。

　6月は、ハワイの公立の学校は夏休みですね。サマースクールに通うお子さんもいらっしゃるかもしれませんが、お子さんと食事をする機会が増える時期でもあるのではないでしょうか。お子さんに限らず、誰かとおやつを食べる時などにも、これらの果物を楽しんでいただければと思います。