アメリカでは、オートミールを朝食に食べる家庭も多いですが、日本でも、オートミールを米と置き換えてダイエットなどが流行っているようですね。しかし、インド医学であるアーユルヴェーダの視点からすると、オートミールは粘性が強く、消化する時間がかかるという理由から、全ての人に向いている訳ではないのです。よって、オートミールを食べて便秘になるというのは、納得ができるのです。
今回は、自分に合う食べ物の選び方をお伝えいたします。
オートミールは、消化する力が強い人向けの食材です。今回のように、オートミールを食べて便秘になるというのは、自分の胃が消化できる量以上のオートミールを食べたか、消化する準備ができていない状態を示すサインです。オートミールの栄養価は高いですが、成分表に記載されているだけの栄養を、身体が吸収できるかどうかは別の話です。大切なのは、誰かが言った食事法が自分に当てはまるか、確認をしながら実践することです。
新しい食事法に興味を実践する場合は、数日間、自分の排便や肌の様子を確認するなどして、観察するようにしてみましょう。大抵の場合、便秘になるのは、消化する力が弱っているか、食べ過ぎか、食べ物が自分にあっていないからのようです。少量なら問題ない、ということもありますので、量の加減も意識すると良いですね。
また、頻度によっても良し悪しがあります。毎日食べると都合が悪くても、週に1度なら問題がないという場合もあるでしょう。一般的には、昼は朝や夜ご飯の時間帯に比べて消化する力が強いという傾向があります。何か新しい食材を取り入れる場合は、昼ご飯に取り入れてみるのも方法の一つです。
私たちの身体は、季節や時間帯によっても変化しています。毎日が全く同じ調子、ということはあり得ません。最も大切なことは、自分の身体に取り込むものの全てに意識を向けることです。食べる場合は、しっかりと噛んで食べましょう。飲み物の場合は、飲みすぎない程度に楽しむのが良いですね。
アーユルヴェーダでは、私たちの消化する力が整っていると、感情の面でも安心感や満足感をえられるようになると考えます。よって、食べた時にどう感じるかは、実は健康を語る上では欠かせないチェックポイントなのです。カロリー表の数値が完璧でも、無理をして食べたり、食べ過ぎてしまっては本末転倒です。自分の身体の様子を確認する習慣をつけることをお勧めします。
幸せ修行 No.282
加藤ジェシカ
世界中50か国以上を旅する中で、地球にはエネルギーのような何かが存在することに気づく。2017年、ヨガの勉強を通してアーユルヴェーダに出会い、渡印。日常に寄り添うアーユルヴェーダがテーマ。
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