ヨガは年齢や性別、宗教などにとらわれずに多くの人が気軽にレッスンを受けたりポーズをとったりすることができます。一般的に、体を動かすヨガは「アーサナ」と呼ばれるもので、ヨガそのものと動くことは、イコールではありません。今日は、ヨガを少し深掘りしてみましょう。
そもそも、ヨガは何語でしょう?ヨガは、インドで昔使われていたサンスクリット語で、発音は「ヨーガ」です。ローマ字表記ではYogaですが、サンスクリット語の“o”の発音は伸ばす決まりがありますので「ヨーガ」が本格的な発音に近いですね。一般的な会話ではヨガでもヨーガでもどちらでも大丈夫でしょう。
「ヨーガ」という言葉自体には、「つながる」という意味があります。私たちは本来、自分の繋がりの対象を自分で選ぶことができるのですが、しがらみやエゴ、習慣などにとらわれてしまい、繋がりたい対象を見落としてしまいがちです。繋がりの対象とつながるための方法は、「ヨーガスートラ」に記載されています。
「ヨーガスートラ」は、格言集のようなもので、ヨーガ実践者の多くが読んでいる本です。「ヨーガスートラ」には、運動(アーサナ)についても触れられていますが、瞑想について多くのことが記載されています。
瞑想は、自分の繋がりの対象を定めるために有効です。瞑想は仏教の印象が強いですが、仏教もインド生まれですので、仏教と共に中国を経て日本に渡ってきたと考えられます。
瞑想と聞くと、「無」を経験する、あるいは「空」になるというイメージがあるかもしれません。「ヨーガスートラ」で詳細に書かれている瞑想は、繋がりたいものと強くつながるようになるための瞑想です。繋がりの対象は自分で選ぶことができますので一言で記載することはできませんが、自分の魂や、純粋なる光のような、とても崇高なものとつながるような感覚でしょう。宗教信仰がある人は、神様とつながるという解釈になるかもしれません。
ヨーガの実践は、体を動かすアーサナ以外にも、チャンティング、祈り、行動を意識的に行うなど、いくつもの方法があります。そして、誰もがヨーガを実践することができるのです。私たちが生きるこの世界を、エゴなどのフィルターを通さずに見ることができたら、きっと世界観が変わることでしょう。
ヨーガを実践すると、曇りなく微細なものまでがしっかりと見える、清々しい人生が待っているのです。ヨガは、そんな生活を求める人のためのものです。
幸せ修行 No.258
加藤ジェシカ
世界中50か国以上を旅する中で、地球にはエネルギーのような何かが存在することに気づく。2017年、ヨガの勉強を通してアーユルヴェーダに出会い、渡印。日常に寄り添うアーユルヴェーダがテーマ。
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