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ヒカルのハワイ島日記

人生初の俳句ブーム

人生初の俳句ブーム

 この一週間、季語のことばかり考えている。人生初の俳句ブーム到来。発端は東京に住む姉との会話だった。古典好きの姉は、最近、江戸時代のお坊さんの日記にハマっている。当時の風俗がイキイキと描かれており、大変面白いそうな。

 姉によると、かつての日本では、歌を詠むことが日常生活に深く浸透しており、誰でも気軽に俳句を詠んでいたという。初対面の自己紹介で、歌を詠み交わすのは当たり前のことだった。なんと風雅だったのだ、日本人は!

 そういえば、日刊サンの取材で俳句の取材をしたことを思い出す。日本人移民の俳句を研究している先生によると、ハワイにやってきた日本人たちも、俳句を詠んでいたという。サトウキビ畑での重労働から帰ってきて、夕食後に集まって俳句を詠みあっていたとは。日本人ってよっぽど詩歌が好きなんだなあと、改めて感心してしまった。

 今でもホノルルには俳句の集まりがいくつかあるはず。句会を取材したとき、皆さんとても熱心で楽しそうだった。俳句を始めてから、日々の生活がすっかり変わってしまったと話していたのが印象的だった。「何か詠めるものはないかな? といつも探しているので、歩いているだけでもとても楽しい」とのこと。そういう風に過ごせるのって、とても幸せだよなあ。

 てなことを姉に力説し、「そんなに気に入ったなら、お姉やんも気軽に詠めばええやん」と勧めてみたが、どうにも煮えきらない様子。経験がないのでどうやって始めればいいのか分からないという。「そんなら私にメールするときは、俳句をつけてよ」と提案。しかし、提案した以上、私から詠むべきだよね? ド素人ながら、なんとか一句ひねり出してみた。

オンラインバンク使えず鶏(とり)の声

解説:日本の銀行に振り込みしようとしたけれど、オンラインバンクがまた使えなかった。どこがオンラインバンクなんだと絶望していると、庭で鶏が鳴いているよ。という、日常の悲哀を詠った句。  

「これならハードル低くていいね」と姉。夫も爆笑しておりました。以来、東京ハワイ間で詠み合いが続いているのであった。ところで、「鶏」は冬の季語なんだよね。でも、ハワイでは一年中駆け回っているから、ハワイでは夏の季語にしてもらえないかなあ。

 そう、俳句という視点で見ると、ハワイの自然は基本的に夏の季語に分類されてしまうのである。動植物や行事も、日本とだいぶ違う。これはもう、異国枠で行くしかないよね? つらつらと思いをめぐらせていると、雨が降ってきた。ここで一句。

小夜ふけて雨にうたひてこきがえる

 コキフロッグは夏の季語でいいよね! カエルだもんね! 俳号考えなきゃ!

No.198

相原光(アイハラヒカル)

フリーランスライター&翻訳

群馬県出身、早稲田大学卒業。2008年結婚してハワイに移住。夫は寿司シェフ。2012年4月双子猫パンとマーチを連れてハワイ島に引越。8月に玄米寿司とムスビの持ち帰り店「DRAGON KITCHEN」を夫婦でヒロにオープン。現在ライター兼寿司屋のお手伝いとして活動中。姉は漫画家の花福こざる。

http://ameblo.jp/hikaruhawaii

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