友人に誘われて、ヒロ大神宮の夏祭りに行ってきました! ハワイの神社の夏祭りって何をするのかな? と思ったら、なんのことはない、盆ダンスでした。そうか、盆ダンスはお寺だけのものではないのか!
ちなみに、盆ダンスとは盆踊りのこと。ハワイでは「Bon Dance」と呼ばれております。会場は野外ではなく神社のホール内。真ん中に櫓があり、提灯が飾られていて、なんともジャポネスクな空間です。
この日は、まず最初は和太鼓のパフォーマンスがあり、それから盆ダンスという流れ。そういえば、盆ダンスって取材に行ったことは何度もあるけれど、参加するのは初めてかも?
盆ダンスが始まってまず思ったこと。本当に盆踊りだ! 踊っているのはおそらくほぼ地元民。日系人がメインだと思うけど、フィリピン系っぽい人やマイクロネシア系っぽい人も多い。パッと見は日本人に見えなくても、日本人が混ざっている人っていっぱいいるんだよね。この人種のまざり具合がハワイやね。
「見ててもしょうがないので踊りましょうよ」と友人に言われ、我々も踊ることに。この輪の中に入ってよいのだろうかとちょっと緊張する。友人はヒロ大神宮の氏子だけど、私は100パーセントのイチゲンさん。盆ダンスって、イチゲンさんお断りのところもあるんだよね。幸い誰にも見とがめられることなく潜入に成功。だがしかし、どうやって踊ればいいのかわからない!
よくよく観察すると、中央で踊っている男女は「ダンス見本係」らしい。きちんと浴衣を着ており、どの曲も間違うことなくステップを踏んでいる。よし、見本ダンサーに従おう。
そして踊り始めて気づいたが、知らない曲ばっかり!
いや、すべて日本語の曲なんですよ。でもまったく聞き覚えのない曲ばかり。「ジャンケンポンの歌」とか、「1+1の歌」とか、聞いたこともないよ!
すべての曲にきちんと振付が決まっているうえに、同じ曲はかからない。なんとかついて行こうと格闘していると、いつのまにやら踊りの輪は膨張している。しかも中央付近は若い子ばっかり。浴衣を着ている子も多い。みんな振付を知っているらしく、ちゃんと踊っている。「東京音頭」や「炭坑節」など、知ってる曲も多少あった。沖縄の民謡も有り。我が故郷の「八木節」には感動。一番驚いたのはKANの「愛は勝つ」。なぜこの曲!
最も盛り上がったのは、70年代歌謡曲調の曲だったけど、曲名は不明。日本語だけど歌詞もほとんど聞き取れなかった。友人によると、オアフの盆ダンスで一番人気は「ビューティフルサンデー」なのだそうな。ほえー。
というわけで、めちゃくちゃ盛り上がってました。あー楽しかった。来年は練習にも参加したいです。
No.271
相原光(アイハラヒカル)
フリーランスライター&翻訳
群馬県出身、早稲田大学卒業。2008年結婚してハワイに移住。夫は寿司シェフ。2012年4月双子猫パンとマーチを連れてハワイ島に引越。8月に玄米寿司とムスビの持ち帰り店「DRAGON KITCHEN」を夫婦でヒロにオープン。現在ライター兼寿司屋のお手伝いとして活動中。姉は漫画家の花福こざる。
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