アメリカ最強! の 楽器オンラインストア「Sweetwater」
私の住んでいる地域には、楽器店が3軒しかない。しかも、営業時間が短いし、定休日も多いので、タイミングを合わせるのが難しい。ハワイという土地柄もあり、楽器店といってもウクレレがメインだし。ギター及び周辺機材を購入するなら、オンラインしかないんだよね。試し弾きも視聴もしないで楽器を買うというのは、かなり勇気がいる。とはいえ、他に選択肢がないんだから仕方ない。
というわけで、夫が選んだのは「Sweetwater」というオンラインストアだった。アメリカの楽器の小売店としては、最大手のひとつで、老舗でもある。だがしかし、このお店のスゴイところは品揃えだけではない。特筆すべきはカスタマーサービス! これが、ちょっと信じられないくらい素晴らしいのである。
去年アンプを購入した時、発送の件ですぐに電話がかかってきた。友人の紹介だったら特典がつくとのこと。そんなことまで確認してくれるの? アンプ到着後も、アンプの具合はどうか、問題はないか? と連絡をくれた。楽器に関する質問などにも、すぐに対応してくれる。しかも、専門知識があるので大変頼もしい。通販で購入して、ここまで親身になってくれるセールス担当っていないよなあ。
今回ギターを購入した際も、すぐに電話がきた。我々はギターと一緒にギターケースも注文していたのだけど、ギターにはギターケースが付いてくるとのこと。さらに、もっと安くて速い発送方法があり、そちらに変更してくれるという。おかげで200ドル以上節約できた。
それだけじゃない、「友達にギターを見せびらかしたいだろうから、写真を送るね」と、プロが撮影したカタログ用の写真まで送ってくれたのだ! それも8枚も!
いやあ、これにはビックらギョーテンしました。本当に素晴らしいカスタマーサービスだよ。普通そこまでしてくれないって。
「なぜにこんなにカスタマーサービスが行き届いているのだろうか?」と思って同社の歴史を調べてみたら、創業者はもともとプロのミュージシャンだった。自分がお客さんとして楽器や機材を購入していた頃、きちんとしたカスタマーサービスのある小売店というもの自体が存在していなかったらしい。その後、楽器小売業を始めるにあたり、専門知識がありつつ、音楽への情熱を共有できるような人材を厳選して採用してきたとのこと。それが今でも続いているということですな。なるほど。
夫の友人(ミュージシャン)も、アメリカに住んでいた頃は、Sweetwaterによくお世話になっていたそうな。普通の楽器店のアルバイトというのは、単にお金を稼ぐために働いている人も多いので、専門的な相談ができない場合もあるらしい。Sweetwaterは、プロのミュージシャンが相談できるレベルのスタッフが揃っており、しかも最新情報を常にアップデートしているので、単なる楽器店を超えているわけですね。
というわけで、今後も末永くお付き合いしたいお店です。
No.222
相原光(アイハラヒカル)
フリーランスライター&翻訳
群馬県出身、早稲田大学卒業。2008年結婚してハワイに移住。夫は寿司シェフ。2012年4月双子猫パンとマーチを連れてハワイ島に引越。8月に玄米寿司とムスビの持ち帰り店「DRAGON KITCHEN」を夫婦でヒロにオープン。現在ライター兼寿司屋のお手伝いとして活動中。姉は漫画家の花福こざる。
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