エリザベスカラーの謎
前回のコラムから2週間。今日は、2週間前に避妊手術を受けた我家のチビの抜糸の日。術後も元気いっぱいで、ご飯もモリモリ食べており、特に問題ナシ。エリザベスカラーはかなりうっとうっしかったと思うけど、意外とすぐに順応してくれて良かった。ようやくエリザベスカラーを外せるね!
ところで、エリザベスカラーというのは、何を使って固定するものなのだろうか? (あ、「エリザベスカラー」というのは、犬や猫が傷口などを舐めないように首にくっつける保護具です、念のため) 一番最初に我家の猫にエリザベスカラーをつけた時は、動物病院からカラーを渡されただけだった。
カラーはプラスティック製で、そのまま首に付けるとすぐに外れてしまうので、首輪に連結して固定した。着脱は若干面倒だったけど、そのときはそれで済ませてしまった。
猫飼いの大先輩のYさんに尋ねたところ、「普通はカラーを固定するヒモみたいなやつをくれるよ。ヘロヘロのガーゼみたいなやつ」とのことだった。
なぜ、「ヒモ」ではなく「ヒモみたいなもの」であり、「ガーゼ」ではなく「ガーゼみたいなやつ」なのか?しかも「ヘロヘロ」とは? 上手く想像できない。謎であったが、突っ込んで聞きそびれてしまい、そのまま数年が経過してしまった。
そして今回、チビにエリザベスカラーを付けることになった。チビを迎えに行くと、すでにカラーをつけられていた。何で固定してあるのかというと、まさに「ヘロヘロのガーゼみたいなやつ」だったのである! Yさんは正しかった。
しかも、この「ヘロヘロのガーゼみたいなやつ」は、白ではない。紫とえんじの中間というか、色あせたブドウ色とでも言うのか、とにかく言葉で表現するのが難しいタイプの色である。なぜこの色なのだろうか? 白だと汚れが目立つからかな?
「病院で使ってる物の、余りもんかなんかちゃう?」と夫。だがしかし、こんな色のガーゼを使うのかな? 見たこともないよ。
確かに、ヒモだと付け心地があまりよくないかもしれない。首に食い込んで危険な場合もあるかも。でも、ガーゼだとほつれやすいという弱点がある。実際、あっという間に細くなってしまい、2週間もつかどうか、かなり微妙な状態だった。
エリザベスカラーを固定するには、この色あせた赤紫色の「ヘロヘロのガーゼみたいなやつ」が、ベストということなのだろうか? この2週間で、私の疑問はさらに深まってしまったのだった。
というわけで、チビの予約まであと2時間。動物病院はいつも激コミなので、エリザベスカラー問題について語り合う時間はないだろうな。この件に関して、何かご存知のお方、ぜひともご教示願います。
No.217
相原光(アイハラヒカル)
フリーランスライター&翻訳
群馬県出身、早稲田大学卒業。2008年結婚してハワイに移住。夫は寿司シェフ。2012年4月双子猫パンとマーチを連れてハワイ島に引越。8月に玄米寿司とムスビの持ち帰り店「DRAGON KITCHEN」を夫婦でヒロにオープン。現在ライター兼寿司屋のお手伝いとして活動中。姉は漫画家の花福こざる。
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