皮膚刺激に注意
こんにちは。あっという間に9月も終わり、10月に入りました。果たして今月から旅行者の受け入れは始まるのでしょうか。
さて、私ごとなんですが、POP-UP MAKEKEと言うオンラインショッピングサイトに出店が許可されました。私は普段からハワイの香りをみなさんにお届けできるように、ハワイを意識した香りの商品を作ることが多いのですが、今回はアロマパフュームとマスクスプレーを販売することにしました。アロマパフュームは以前から販売していたのですが、マスクスプレーはもちろん、このコロナが始まってから個人的に使用するために作ったもの。
マスクスプレーを作るにあたって、5歳になったばかりの娘がたくさんアドバイスをくれたんです。最初はいつも使っている抗ウィルススプレーをマスクにもスプレーして使っていたのですが、こちらは抗ウィルス作用を期待して作ったので、もちろんアルコール入りとなります。アルコールは、お肌にも刺激がありますし自分の子供でなければ、大きな声で「ぜひ子供のマスクに使ってください!」とは言わないかもしれません。そこで、アルコールフリーのマスクスプレーを作りました。もちろん、殺菌効果も欲しいという方は、多少アルコールの臭いがしたり、お肌に刺激があることもご承知の上で、アルコール入りをお勧めします。
アルコールを使わないと、精油を水に溶かせません。アルコールフリーで作りたかったので、グリセリンを使いました。実は、以前はグリセリンに精油は溶けるとされていたのですが、現在ではグリセリンに溶けない精油もあると判明したのです。他の成分で精油を溶かすこともできますが、100%天然成分にもしたかったので、娘と一緒に研究しました。基本、精油が水に完全に溶けていない状態なので、使用前はよく振るということと、お肌には直接使用せず、マスクの外側のみにスプレーするという条件を作りました。香りは2種類、海をイメージするペパーミントを使った香りと、森林をイメージするユーカリを使った香り。まず試作品を娘に試してもらうと、「全然香りがしない」とのこと。改良してまた試すと、「香りはするけど一瞬ですぐに消えてしまう」と言います。じゃあ、マスクの内側にスプレーしてみようか(娘じゃなかったらこんな実験はしません)と提案すると、「香りがするけどなんか喉が痛い」と。そりゃそうだ、直接精油を吸い込みすぎです。そうか…。幾度となく試作品を繰り返し、やっと娘が良いと言ってくれたマスクスプレーが出来上がりました。
マスクに直接ペパーミントやユーカリの精油を垂らして使用する方もいますし、水と混ぜてスプレーする方もいます。どちらの場合も、直接肌に精油が触れる可能性が高いので、マスクに使用する場合には、マスクの外側にのみ使用するようにしましょう。元々精油は直接お肌に使用することはできませんが、特に皮膚刺激の強いイランイラン、ペパーミント、ユーカリなどの使用には十分に注意しましょう。
アロマのある生活 No.140
山中麻瑠 Maru Yamanaka
1999年に渡豪、IFA認定アロマセラピストとなる。オーストラリア某有名デイスパ、日本で医療現場、ホテルスパ、等で経験を積み、アロマセラピスト育成講師も務める。2005年ハワイに渡り、2008年より11年間アロマアットホームのオーナーを務める。現在、アロマセラピーを広める活動中。2014年からアロマセラピーワークショップ開催。
インスタグラム:@marukimoto_808aroma
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