みなさん、こんにちは。10月に入りましたが、いかがお過ごしでしょうか。先日、定期的にマッサージにお越しくださるお客様より、庭にたくさん繁殖しているというオレガノをいただきました。フレッシュなハーブは、やはり香りもとても新鮮です。オレガノと言えばローズマリーのようにお料理に使うイメージが強いかと思いますが、アロマセラピーでもオレガノの精油を使用します。しかし、フェノール類がたくさん含まれているため刺激の強い精油で、一般的に手軽に使用できる精油とは言えません。

　効能としては、なんと言っても抗菌作用、抗真菌作用、抗ウィルス作用などの殺菌や消毒に適した効果に優れています。みなさん、抗ウィルスという言葉はもう聞き飽きたかもしれませんね。私はこのたくさんいただいたオレガノを活用させるべく、まずは蒸留することにしました。蒸留とは、簡単に言うとお湯で植物を煮出し、そのときに出る蒸気を冷却する方法で、冷却によってできた水分が蒸留水となるわけです。これらはフローラルウォータ（フラワーウォーター）、ハイドロソルなどと呼ばれます。煮出すところまではご自宅でも簡単にできますが、冷却するには冷却装置が必要となります。蒸留機があれば簡単に作ることができます。

　ハーブ自体と精油の効能は同じです。そして、効能は精油よりも薄くなりますが、この蒸留水も同じとなります。私は、常に抗ウィルススプレーと掃除用の殺菌スプレーが常備しています。作るときにはアルコールに精油を溶かし、水を加えるやり方をするのですが、その水の部分を先ほどの蒸留水で作ろうと思いました。もしくは、蒸留水はそのままスプレーとしてもお使いいただけるので、このオレガノの場合はそのままで抗ウィルススプレーや殺菌スプレーの代わりとなります。部屋用、お風呂用として大活躍しそうです。

　このオレガノをくださったお客様ですが、たくさん繁殖しているオレガノをどのように使おうか悩んでいたそうです。そこで、蒸留はなかなか難しいですが、ティンクチャーを作ることをお勧めしました。

　アルコールにフレッシュでも乾燥でも良いので、ハーブを漬け込みます。１、２ヶ月はそのままにしておいた方が良いです。アルコールにハーブの成分が抽出されるので、同じくそのアルコールを使ってスプレーなどを作ると良いですね。そのままお掃除用のアルコールなどに使用しても構いません。ご家庭ではウォッカを使用するのが一般的です。そして、フレッシュハーブよりも乾燥させたドライハーブを使用する方が抽出に成功しやすいと言われています。

　もしみなさんも、ご自宅にたくさんのハーブができてしまい、お料理も使いきれない場合は、ぜひ試してみてくださいね。