鬼は外、福は内
みなさん、ハワイの冬をいかがお過ごしでしょうか。朝晩が涼しくなり、雨が降ることも多くなりましたね。サンダル生活のハワイでは、足元が冷えるのでご注意ください。足が冷えると体全体が冷えてきます。
さて、うちの5歳の娘が、クリスマスが終わると、「クリスマスの後は何?」と聞いてきたので、「次はお正月だね」と伝えました。あっという間にお正月も終わり、もちろん「お正月の次は何?」と聞いてきました。「バレンタインだね」と言うと、バレンタインの何を知っているのかわかりませんが、大喜びでした。実際、よく考えたらバレンタインの前に節分がありましたね。日本に住んでいないと、節分はあまりメジャーなイベントではないような気がするのですが、私だけでしょうか。みなさん、ちゃんと豆まきはされますか? 子供がいるか、商売をしているか、そんな方でないとなかなか豆まきはやらないのかもしれませんね。
私が理解している豆まきは、鬼を追い払って福を招き入れる、まさに「鬼は外、福は内」ですよね? そして、歳の数だけ豆を食べる。これは、無病息災を祈願して食べるそうです。
では、お子さんもいないし、豆まきもしないだろうなという方は、どのように鬼を家から追い出しましょうか。あの鬼のお面の鬼は、多分日本人にしかわからないキャラクター(じゃないか)だと思いますが、どこの国にも鬼に匹敵する神話や、言い伝えがあるようです。アロマセラピーの発祥、ヨーロッパでは、魔除や邪気を追い払うのにジュニパーベリー、ローズマリー、ホワイトセージ、フランキンセンスやラベンダーも使われていました。これらは、魔除や浄化の作用があるとされ、主に部屋の中で精油や乾燥させた植物自体を焚いて使用します。これらの植物がヨーロッパで使われてきたのは、もちろん身近にあった植物だったからだと考えられます。
実は、日本にも古来からこのように魔除や浄化に使ってきた植物があります。調べてみると面白いのですが、ヒバは代表的な魔除の木のようです。そう言った意味もあって、表札に好んで使われるのがヒバなんだそうです。植物は、地域によって育つものが違いますので、沖縄では月桃あたりが魔除に使われるのだと思います。月桃はハワイにもある植物ですが、ハワイで有名な魔除はティーリーフですよね。家を建てる前や、新しいビジネスを始める前などに、その空間をお清めしてもらうのにティーリーフをよく使います。ティーリーフは、緑のものと赤いものがありますよね。赤い方は、血を連想させるのであまり良くないとか、逆に魔除になるとか聞いたことがありますが、確かにオフィスビルの周りなどには赤いティーリーフが多いような気がします。
私が、家の浄化に使っているものとは?…塩です。日本人ですね(笑)。
アロマのある生活 No.148
山中麻瑠 Maru Yamanaka
1999年に渡豪、IFA認定アロマセラピストとなる。オーストラリア某有名デイスパ、日本で医療現場、ホテルスパ、等で経験を積み、アロマセラピスト育成講師も務める。2005年ハワイに渡り、2008年より11年間アロマアットホームのオーナーを務める。現在、アロマセラピーを広める活動中。2014年からアロマセラピーワークショップ開催。
インスタグラム:@marukimoto_808aroma
FBページ:MY Essence Hawaii
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