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空気がきれいな都市、ホノルル全米トップに新型コロナ、地球規模で大気汚染を改善

 米国肺協会(American Lung Association / ALA)がこのほど発表した空気の汚染度に関する調査報告書『State of the Air』2020年で、ホノルル市は全米でも最も空気のきれいな都市の1つに2年連続で選ばれた。

 ALAは、スモッグとして知られるオゾン汚染、スプートと呼ばれる粒子汚染の感染レベルを追跡調査。ホノルルはオゾン層汚染に関し、最もきれいな都市の4位で、総合的にホノルルを年間を通じて最も空気のきれいな都市であると選出。

 同協会のペドロ・ハロ会長は、「今年は大気浄化法を導入して50年の記念すべき節目。この法律でアメリカの大気汚染はかなり改善の効果が見られている。ハワイの住民はその恩恵を受けている」と述べた。

 オゾン汚染と粒子汚染は早死のリスクを増大させ、喘息、心臓疾患、生殖機能にも悪影響を及ぼすといわれる。粒子汚染は肺がんのリスクを高める。新型コロナの感染拡大や症状の悪化とも無縁ではないだろう。

 また新型コロナ渦中は、世界中で行われている『ステイホーム』および、化石燃料の使用が大幅削減されたことで、地球規模の大気汚染改善に貢献している。

 3月にNASA(米航空宇宙局)が観測したデータによると、ニューヨーク州などアメリカ北東部で大気の状態が2005年以来、最もきれいだったという。フランスのパリでは大気汚染のレベルが46%軽減された。また、インドやブラジル、南アフリカなどでも改善が確認されたと報告している。 

(写真・文 奥山夏実)

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