みなさん、こんにちは。ハッピーバレンタインズデー! バレンタインにちなんだコラムは、もう何回書いたか分かりませんが、この日は年に一度だけやってきます。毎年、バレンタインの香りを作るのですが、今年は去年とは少しだけ違った香りに仕上げてみました。もちろん、去年と同様にカカオの精油を使っています。
バレンタインデーといえば、チョコレートの贈り物をするという歴史は、どうやらやはりあるチョコレート制作会社の策略だという説が強いですが、どちらにしても、このチョコレート(カカオ)の甘い香りというのは、気分を幸福で満たしてくれる効果があるので、贈り物としては最適なのかもしれませんね。個人的にチョコレートは80%以上のビターしかほとんど食べないのですが、それでもチョコレートの香りは嫌いではありません。食べない方には、香りの贈り物というのも良いですね。
さて、カカオには抗酸化作用があるという話は聞いたことがあるかもしれません。よって、老化防止にも効果があるという話ですよね。そうなると、もちろんカカオの精油にも同様の効果が期待できるというわけです。カカオの精油にはオメガ6脂肪酸が含まれていますが、オメガ6脂肪酸には、お肌のコラーゲンを守り、ハリや艶を蘇らせる効果があります。そして、なんと皮膚癌や、乾癬などのお肌の病気から守ってくれる効果や、ニキビや傷跡の回復にも役立つという研究結果があるそうです。
カカオの精油がお肌に良いとなれば、これはぜひぜひ使ってみたいとなりますが、精油は高価である上に、あまり流通していないので簡単に手に入るものではありません。DIY化粧品を作ってお肌に使用するには、少しハードルが高い気がしますね。
それでは、カカオの香りを楽しむというのはどうでしょうか。カカオの精油を使った製品として、キャンドルや石鹸が一番に思いつきます。重要なのは100%天然の精油のカカオを使用した製品なのか、フレグランスオイルを使用した製品なのかということです。チョコレートの香りのハンドソープなどは、手頃な価格で買えるものも多くありますが、ほとんどはフレグランスオイルで、チョコレートの香りを真似て合成成分で作られています。香りとして楽しむには、全く問題がありませんが、カカオの成分が脳へ到達して実際にストレスを軽減したり、自律神経に働きかけるかといえば、実質上ないと言って良いでしょう。ただ、好きな香りに包まれて幸せ! という気分にはなれますね。
みなさん、素敵なバレンタインデーをお過ごしください。
アロマのある生活 No.171
山中麻瑠 Maru Yamanaka
1999年に渡豪、IFA認定アロマセラピストとなる。オーストラリア某有名デイスパ、日本で医療現場、ホテルスパ、等で経験を積み、アロマセラピスト育成講師も務める。2005年ハワイに渡り、2008年より11年間アロマアットホームのオーナーを務める。現在、アロマセラピーを広める活動中。2014年からアロマセラピーワークショップ開催。
インスタグラム:@marukimoto_808aroma
FBページ:MY Essence Hawaii
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