ハワイ州内での新型コロナウィルス感染数が増加を続けていることで、一部の医療従事者から規制を再び強化することが必要ではないかという声が上がっているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
ブランジャルディ市長は、コロナで入院している人々の数はまだ対応できる範囲内だとしているが、日曜日に発表された2,205人という感染者数は前日の数字から614人の増加で増加率は39%となっている。
世界保健機構(WHO)によると、オミクロン株による感染数は1日から3.5日の間に2倍に増加する可能性があるという。
スコット・ミスコビッチ医師は、ハワイの医療施設を崩壊から守るためには規制強化が必要だと訴えている。
「段階的緩和システムが適用されていた時に戻るべきです。屋内での社会的集まりを100人までに規制し、レストランでは1テーブルに6人まで、追加接種を必須にするべきです。また、セーフ・トラベル・プログラムを強化して、コロナ検査を24時間以内に受ける事をワクチン接種完了者にも必須とするべきです」
一方で、リック・ブランジャルディ市長は、ホリデーシーズン中に規制を強化することは困難としている。
「私の考えは変わりません。(集まりやパーティーに参加するかどうかなどの)判断は個人責任であって、政府がこれはして良いがこれはしてはいけないと命令するものではなりません。はっきり言って、クリスマスの週は新しく規制を設けるのに最悪の時だと思います。多くの人々に影響が出るからです。今規制を強化したら経済に対する打撃が大きすぎます」
市長によると、今後の判断は入院率によるという。
現時点でオアフ島で新型コロナウィルス感染の重症化によって入院している人の数は84人で、10日前と比較すると2倍となっているが、デルタ株が猛威を奮っていた夏に比べるとまだまだ低い数値だ。
ブランジャルディ市長とジョッシュ・グリーン副州知事は、追加接種とコロナ検査数を増やすことで対応を強化しようとしている。
また、人々には大人数の集まりを避けるよう推奨している。
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写真: Shutterstock
(日刊サン 2021.12.28)