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【ハワイニュース】モンクアザラシが頭を銃で撃たれ死亡 モロカイ島

絶滅危惧種に指定されているハワイアンモンクアザラシの若い雌がモロカイ島で9月に撃たれて死亡した事件について、連邦とハワイ州の野生生物担当官が調査を行っているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。

919日にモロカイ島の南部の海岸でL11という番号のハワイアンモンクアザラシが死んでいるのが見つかった。

L11は昨年生まれた赤ん坊の中の1頭だ。

その後の解剖の結果、L11は頭を意図的に銃で撃たれたことが致命傷となって死亡したことが確認された。

モロカイ島でハワイアンモンクアザラシが意図的に殺されたのは、これで3件目と考えられている。

これはクラスCに分類される重罪で、5万ドル以下の罰金と5年以下の禁固刑となる。

ハワイ州国土自然資源局のスザンヌ・ケース氏は「このアザラシや他のアザラシを殺した人物について何か情報がある人は当局に申し出てください。今年の初め、観光客がアザラシに触ろうとした動画を見た時、ハワイの多くの人々が怒りを感じました。今回3頭のアザラシが人間の手によって殺されるという卑劣な行為に対する怒りは、その時の怒りを遥かに超えるものだと信じています」と述べている。

当局では、殺されたアザラシが病気を抱えていたかどうかについて精密検査の結果を待っているが、どのような結果であれ銃で撃たれて殺されたという死因は変わらない。

モロカイ島では今年9頭、昨年1頭のハワイアンモンクアザラシが死亡しているが、腐敗が進んでいたなどの理由で正確な死因を確定するのが困難な場合がほとんどだが、4月に発見された2頭の若い雄のアザラシの死因は鈍器で殴られた外傷によるものだと判明している。

人間の手による殺害とみられる事件が今回で3頭目となるため、もしかしたら死亡した他のアザラシも殺されたのではないかとアメリカ海洋大気庁とハワイ州国土自然資源局は再調査を開始した。

連邦法と州法で絶滅危惧種に指定されているハワイアンモンクアザラシはハワイ周辺の海にだけ生息するアザラシで、およそ1,400頭だけが生き残っている。

今回のハワイアンモンクアザラシの死に関する情報がある人はアメリカ海洋大気庁(800-853-1964)か、ハワイ州国土自然資源局(808-643-3567)に連絡するように。

アメリカ内務省管轄の魚類及び野生生物サービス局では、犯人逮捕に至る情報提供者に報奨金を出すことにしている。

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写真:Shutterstock.com

(日刊サン 2021.12.22)

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