私が生きて来ました時代は、昭和・平成を経て令和となりました。2021年(令和3年)10月30日、俳優の佐々木蔵之助さん(53歳)が、一般女性との結婚を発表。「拝啓(中略)周りの結婚生活先輩たちが、尻に敷かれるくらいが丁度いい、と言っています。自分は、この先の生活が大きく激変することは望んでおりません。夫婦でともに生きることになりますが、穏やかにゆっくり年を重ね過したいので、早々に、『完敗宣言』をいたします。(中略)敬具」と。
団塊世代と言われていた戦後で昭和生まれの女性達の結婚希望は「三高」。その3つの中味は高身長・高学歴・高収入と囁かれていました。時代は高度成長期。洋々たる未来があると信じていた若者達。少子化問題・超高齢化問題などは想像外でした。「Japan as No.1」などという本まで出回っていましたが、大手証券会社の破綻を発端に地方銀行にも翳りの波が押し寄せてきて、やがて、バブル崩壊時代がやって来ました。有名企業に入社さえすれば一生ご安泰という時代は危うくなってきてしまいました。
バブル崩壊時期に日本企業は人件費の安い国との価格競争に巻き込まれていきました。終身雇用などの秩序を破壊してしまう威力は、その時代に新卒期を迎えた団塊ジュニアと呼ばれる世代にも波及。そうした中で彼等が歩んだ平成時代に女性の結婚観もおのずと変化していったのでした。
結婚条件の希望が“三低”へと移行。三低の中味とは…
◆低姿勢:女性に対して、また全般に丁寧・威圧的でない等の真摯な態度、女性や他の人を尊重する姿勢。
◆低依存:家事や身の回りの諸事をパートナーに頼らない。
◆低リスク:リストラや事故・事件等の少ない職種。手に職(スキル)や資格・免許を持っている。危険に挑戦することを回避し、穏やかな人生を希望する人。
いまや共稼ぎは当たり前の時代です。20歳から25歳の間に出産する女性は、団塊世代の女性達と比べるとどれほど減っていることでしょう。
1979年(昭和54年)には「関白宣言」という歌が流行りました。それが令和の今、53歳の男性の初婚にも、男性の結婚報告に「完敗宣言」という言葉が表れたことにも、昭和生まれの私たちすら驚かない時代になりました。
男らしさは優しさが大切、と聞いたことがありました。今や男らしさ女らしさという考え方自体が時代にそぐわないようですね。人間としての優しさ穏やかさを大切にしたいものです。
コロナ禍が無事に過ぎ、地球温暖化問題も乗り越えて、なんとか戦争の無い平和な地球の存続を期待し続けていたいです。
ハワイ留学へ 60代からのユルユラAloha留学 No.108
蒼井 絹子
北海道生まれ。学習院女子短期大学英文科卒業。
1984年「ベルーシの涙は、スニーカーブルース」が、NHK北海道ラジオ創作ドラマで採用
1987~89年 3人の小学生の子供達を連れて渡米。シアトルのグリッフィンカレッジに 留学・卒業。シアトル日本語放送局にて番組を担当
1994年 北海道にて、陶芸工房【G-club】を開設
1997~2001年 北の生活産業デザインコンペにて入選・入賞
2002年 財団法人中小企業総合研究機構会長賞を「マグネット・アート」で受賞
2003年 東京に工房・オフィスを開設
2011年 日本旅行作家協会入会。東京都TASKものづくりコンテストにて奨励賞を受賞
2012年 東京都美術館「東京展」にて「マグネットアート」入選
2014年7月7日より、ハワイマッサージアカデミーへM-1(技術取得ビザ)にて留学
2015年1月17日 同校卒業
2020年12月 著書「人生の“サバティカル”留学」を上梓