ワクチン接種カード提示を求めるプログラム 160件以上の違反
レストランやスポーツジムなどの一部の施設で客と従業員に対してワクチン接種カードの提示を求める「セーフ・アクセス・オアフ」プログラムが開始されてから3週間目となるが、すでに160件以上のルール違反の警告、罰金、逮捕などが行われたとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ホノルル警察では44件の罰金もしくは逮捕を行っており、市内のアルコール提供事業所を管轄するホノルル・リカー・コミッションでは、6件の罰金を課しているという。
ホノルル警察では罰金と逮捕についての詳細を明らかにしていないが、報道官のミシェル・ユー氏によると、「大多数のケースは罰金で逮捕はほとんどありません」と述べている。
違反の内容としては、マスクを着用していないことが最も多く、次は社会的距離をとっていないこととなっている。
最も重い罰は最長1年の禁固刑と罰金5,000ドルの支払いだ。
リカー・コミッションでは10時以降にアルコールを提供した違反が3件、客の連絡先を求めなかった違反が1件、客のワクチン接種カードを確認しなかった違反が2件となっている。
アルコール関係の違反について最も重い罰は、最高2,000ドルの罰金と酒類販売許可の没収となっている。
また、警察は100件以上の警告書を発行しており、口頭での注意に関しては統計をとっていないという。
警告書の理由としては、10人以上の人々が屋内で集まったことが最も多く、次に25人以上が屋外で集まったこと、社会的距離を保っていなかったこと、マスクを着用していなかったことという順となっている。
ホノルル市の報道官であるティム・サカハラ氏は「ほとんどの事業所ではルールを守っています。ホノルル警察とリカーコミッションの関係者にはこれからも継続して職務を行っていただきたいと思っています。違反が見つかった場合には、関係者によって適正な措置が取られることになっています」と述べている。
8月30日から9月27日までの間に、ホノルル市にはプログラムについての電話や電子メールが1,820件届いており、そのうち31件は違反の通報だったという。
リック・ブランジャルディ市長がオアフ島での新型コロナウィルス感染抑制の手段として9月13日から開始したこのプログラムは、60日間(11月11日まで)行われることになっている。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.09.29)
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