イゲ知事 旅行自粛を要請
デービッド・イゲ知事は、23日に行われた会見で、ハワイ州内での新型コロナウィルス感染抑制の対策として、訪問客とハワイ州住民に対して必要不可欠なビジネスに関連しない旅行の自粛を要請したとKHONが伝えている。
「今はハワイの島々を訪問するのに適した時期ではありません。レストランでは人数制限を行っています。レンタカーも限られた台数しかありません。ハワイにやってくる観光客の皆さんにとって、思い描いていたようなバケーションにならないのです」
ハワイアン航空では、人々にワクチン接種を受けるように要請している。
「新型コロナウィルス感染が拡大しており、ハワイの医療機関では非常に緊迫した状態であることがわかっています。医療機関の皆さんは大変な思いをされていることと推察しています。このような危機的状況を回避するための最も価値のある手段は、ワクチン接種を受けて、これ以上感染をコミュニティーで拡大させないことです。そのために我が社としても従業員に対してワクチン接種を求めることにしました。ハワイ州のセイフ・トラベル・プログラムでも、自己隔離を回避するためには旅行者にワクチン接種か旅行前検査を受けるように義務付けていますが、旅行関係の感染件数を抑えるのに効果を発揮しています」
イゲ知事は、もし感染数が大幅に増加していった場合にはロックダウンも視野に入れていると述べたが、ロックダウンの決断をする具体的な目安については言及しなかった。
また、ワクチン接種を完了している訪問者に対して旅行前検査を義務付けるかという質問に対しては、米国疫病対策予防センター(CDC)のガイドラインではワクチン接種を完了した人の国内旅行を認めていると答えている。
ハワイ州の8月23日(月曜日)の新規感染数は571件で、オアフ島では359件、ハワイ島では107件、カウアイ島では23件、ラナイ島で2件、マウイ島では79件となっている。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.08.24)
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