カーシェアリング 3台以上は違法
ハワイ州で観光が再開されて以来、レンタカー不足は深刻な状態だ。
それとともに、Turoなどのアプリを使って地元住民が所有する車を観光客に貸し出すカーシェアリングというシステムの利用が急増している。
その結果、一部の地域では路上駐車をする車両が大幅に増加しており、ホノルル市が取り締まりを強化しているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
ワイアラエ・カハラ地域に住むレラ・ジョセフさんは昨年10月に家を貸したところ、新しい借人が数台の車を路上駐車し始め、とうとう10台以上になった時に明らかにおかしいと思い始めたという。
ホノルル市許可計画局によると、カーレンタルというビジネスは家内業として住宅地域においても営業が許可されているが、貸し出す車両は2台までで3台以上は許可されていないという。
また、車両は必ず所有地内に駐車しなければならず、路上駐車は認められていない。
当局にはこれまでに近隣住人からの苦情が6件寄せられており、ジョセフさんの件を含めて3件に対して違反の通達を出している。
ジョセフさんの件では、15台の車両を路上駐車してカーシェアリングに貸し出していたことを市当局は確認したという。
近隣住民によると、その車両のほとんどはジープで、借り手が朝晩受け取りや返却に訪れていた。
ジョセフさんは「借り手が我が家の周辺で待っていたり、うちにやってきてジープについて質問したり、我慢の限界を超えました」と述べている。
ハワイの住宅地を守る活動をしているグループ「ハワイ・グッド・ネイバー」ではこのような状況についての苦情が増加しているという。
グループ代表のタイラー・ドス・サントス・タムさんは「カーシェアリングの急増に伴って、路上駐車が増加し、住民が車を駐車することがどんどん難しくなってきています」と述べている。
違反を避けるために敷地内のガレージには2台を駐車しておき、近隣周辺の数カ所に路上駐車するというケースについて近隣住人から通報があり、市は対応すると述べている。
「もし自分が住んでいる地域で違法なカーシェアリングではないかと疑う路上駐車があったら、すぐに当局に連絡することが大事です」とタイラーさんは述べている。
ジョセフさんは、レンタカーが不足している今、近隣住人が自分が所有している1台の車を貸し出すことに反対はしないが、他の人に迷惑をかけるような状態になると問題だとしている。
カーシェアリングの違反についての通報は、市の許可計画局(電話番号808-768-8259)へ。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.07.29)
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