免疫力と魚 PART6
新型コロナウイルスを封じ込めるために、“免疫のしくみ”を利用したのが「ワクチン」というわけですが、コロナ対策の第一の解決策として、世界でワクチン接種を推し進めています。
ワクチンを接種することにより、あらかじめウイルスや細菌(病原体)に対する免疫(抵抗力)を作り出し、外部からの侵入しようとするウイルスに対抗して感染から守ろうとします。通常の場合でも軽度の感染にかかったり、症状が出ないほどの軽症の場合にも体の中で抗体が作られます。こうして、外から侵入する病原体を攻撃する“しくみ”を作ります。こうしたしくみを“免疫”とも言うわけです。
病原体のウイルスや細菌は、普段の空気中のどこでも漂っています。実際には、目で見ることはできないのですが、どのくらい小さいかと言いますと、蟻の10分の1がダニ、ダニの10分の1がスギの花粉、そして、スギ花粉の10分の1が大腸菌となり、大腸菌の10分の1がウイルスとなるようです。また、砂粒に比べてみると千分の1が細菌で、1万分の1がウイルスと説明しています。こうした菌やウイルスが鼻孔や口から侵入して来た時に、体の免疫力が強かったり抗体ができていればいいのですが、それが弱ければ簡単に感染してしまうわけですね。
やはり、免疫力が低下していれば、ワクチン接種が最大効果を得られると思いますが、摂取することで副反応が出て、熱や発しん、もっと重い症状が出る場合もあります。しかし、重症化や重い後遺症にかかるよりも、副反応の症状が軽いことや、ウイルス自体を抑え込む、という利点の方を優先せざるを得ません。
なによりもバランスの良い食事生活をしていくことで、自然に与えられる免疫力をいつも維持させておくことが大切です。
タンパク質は免疫細胞や抗体の材料なので、タンパク質不足にも気をつけておく必要がありそうです。偏った食生活からの肥満や痩せは、死亡リスクさえも高くなると伝えられています。特に日本人は、肥満でなくても内臓肥満型で糖尿病のリスクが高いことが分かっており、感染症だけではなく癌などのリスクさえも高くなると言われています。やはり、日頃から魚をたべ、野菜や果物、豆類などの食品をバランス良く摂ることは大事と考えます。
そして、日本人が抱えやすい強いストレスは、自律神経のバランスが崩し免疫力めさせます。仕事や学業、人付き合いからのストレスは、自分でも気が付きにくいものですが、私たちの健康には大きなダメージをもたらします。楽しく生活をしていくために、健康体と笑顔が一番ですね。