オアフ島東部からカラカウア・アベニューにかけて5日に発生したカーチェイスは、警察官が16歳の容疑者の少年を銃で射殺したことで幕引きされた。

ホノルル警察は同日午後5時頃、マッカリーで5人の容疑者が拘束されたと発表した。拘束の際の揉み合いで、1人は重傷、3人は軽傷を負い、16歳の少年1人が射殺された。スーザン・バラードホノルル警察署長は5日、警察本部で行われた記者会見で「容疑者らの年齢は14歳から22歳で、うち数人は過去に有罪判決を受けている」と述べた。現場から武器は回収されていないが、周辺地域は未だ捜査の最中にある。容疑者拘束の際には3人の警察官が武器を使用した。この場合の標準的な手続きとして、３人には休職期間が与えられるという。同警察官らの勤続年数は3年から10年。３人は非常に動揺しており、現在、署が事情聴取しているという。

容疑者らが乗った車両は、5日午後４時５５分頃、カラニ高校近辺を走っているところを発見された。この車両は3日にカイルアで盗難されたホンダで、ナンバープレートはテキサス州だった。バラード署長によると、同じ車両がワイキキで発生した車の盗難や武装を伴った強盗に関連しているという。警察はこの車両をH-1ハイウェイから西へ向かい、カピオラニ・ブールバードまで追跡。車両はカピオラニ・ブールバードを走行中、複数の赤信号を無視し、カラカウア・アベニューに入ったところで渋滞に出くわした。その後、カラカウア・アベニューとフィリップ・ストリートの交差点付近で銃撃が発生した。

容疑者らの車は同交差点近くで、警察車両に道を塞がれる直前に対向車線に入った。その後パトカーに追突してフェンスを突破し、排水溝付近で停止したという。この間、警察官らが車両に向けて複数回発砲。容疑者らは車を捨てて徒歩で逃げ出し、警察官らが後を追った。うち2人の容疑者は現場から少し離れた場所で拘束された。現場近くに住む住民のリチャード・ウェッブさんは「銃声を複数回聞いた。その30秒後に非常に多くのサイレンが聞こえ始めた」と語った。

現在、キング・ストリートとカヌヌ・ストリートの間のカラカウア・アベニューは、捜査のため通行止めになっている。