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世界のマグロを追いかけて男の旅 こぼれ話

免疫力と魚 PART3

免疫力と魚 PART3

 新型コロナウイルスはさらに変異をして、その猛威は底知れないすね。そんな時だからこそ、私たちの日常の生活習慣を、より健全なものに変えられるチャンスであるかも知れません。食生活を肉食やパン食やインスタント食品などから、魚や米で手作りすることを多く取り入れ、従来のオーソドックスな食生活回帰をしてみてはどうでしょうか。手間ひまをかけてこそ、そこに、食生活の楽しさと体に必要なものが摂り入れられることと思います。さらに、一日の生活の中で歩いたり、運動をしてみたり、また早寝早起きを率先して十分な睡眠を取るなども良いですね。こうした生活を続けていけば、確かに心身が快活になり身体の免疫力もアップされることでしょう。

 外からいつ侵入してくるかわからないウイルスや菌から自分を守るためには、まずは自体の免疫力を高めることが大事です。偏った食事、過食したり、また嗜好品や間食などを多く摂るのではなく、バランスのいい食事をきちんと摂る生活習慣をお勧めします。そのための一つとして、もっとも日本人が昔から大好きな“海の幸”があります。家庭の食卓に魚料理を増やすことは、ご家族みんなの健康維持、増進を促し、育ち盛りの子供たちの発育を助け、仕事に必要な体力維持にも、お年寄りの老化を防ぐためにも役立ちます。

 ここでは魚介類に含まれる主な栄養素をご紹介います。たとえば、魚に含まれるタウリンは、血圧を正常に保ち、血栓や心筋梗塞を予防し、血液中の悪玉コレステロール(LDL)を減らして、善玉コレステロール(HDL)を増やします。また、視力の衰えを防いだり、新生児の脳の発育を促進すると言われています。タウリン含有量No1は海苔ですね(100mg中のタウリン含有量は1,400mg)。ビタミンは、健康的な肌を保ち、動脈硬化やガンを引き起こす悪玉活性酸素を抑制します。そして、EPA(エイコサペンタエン酸)は、血管の脂肪やコレステロールを退治し、DHA(ドコサヘキサエン酸)は、脳の働きを良くすることで、認知症の予防や改善に有効なことは知られているところです。

 そして、魚にある良質のタンパク質は、骨、歯はもちろん、筋肉、血液、皮膚、ホルモン、免疫細胞などの身体を構成するわけで、タンパク質の補充で強い体を創ってくれるわけです。肉より魚のタンパク質のほうが消化されやすいので、幼児からお年寄りまで無理なく食べることができます。マグロやサンマの含有量は、鶏肉、牛肉よりもずっと多いのです。

 また、カルシムというと皆さんは「牛乳」と言われるかも知れませんが、煮干(いりこ)などの小魚は、牛乳以上に何倍もすばらしいものなのです(煮干しは100g中のカルシウム含有量は2,200mg、牛乳は100mg、鶏卵は56mg)。また、まるごとそのまま食べることにより、カルシウムの吸収をよくするビタミンD(内臓に含まれている)も同時に補給できるので最高食品です。カルシウムは、幼児から成長期の青年男女、大人から老人の方々の骨、歯のためにはなくてはならないものですね。

 魚に含まれるている多くの栄養素は、私たちの体の基礎体、免疫力を養ってくれています。魚は、こんなにもありがたいものなのですね。

STORY 167

永井 修二

北海道出身、在米38年 鮪関連水産会社34年勤続

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