60歳以上、ワクチン接種 週明け29日から開始 ハワイ州
ハワイ州在住の60歳以上の住民を対象に、今月29日から新型コロナワクチンの接種を開始することをハワイ州保健省が25日に発表した。KHON2の報道によると、州保健局長のエリザベス・チャー博士は「現時点及び今後予測されるワクチンの接種数、予約の可用性、ハワイ州に割り当てられたワクチン量の指標を分析した結果、より多くの人にワクチンを投与する妥当な時期と判断した」と木曜のニュース・リリースでコメントした。その一方で、建設業、銀行、金融、小売業など1Cグループに属する一部のエッセンシャルワーカーに対するワクチン接種開始日は依然未定のままだ。
ハワイ煉瓦工連合ローカル1ビジネス・マネジャーのメル・シルバ氏は「我々は1Cグループ対象のワクチン接種開始を切望している。先週は現場での新型コロナ感染が発覚し、2つのプロジェクトが中止された」と話す。また「1つの現場で最大150人の労働者が働いており、1回のコロナウィルス曝露で労働者とその家族が危険にさらされる可能性がある。ワクチン接種は、彼らがより安全かつ継続的に仕事をするのに有益だ」と述べた。
州保健当局は、こういった懸念は把握しているが「60歳以上の住民に対する接種開始の理由はリスクレベルの評価によるものだ。我々はできるだけ多くの人々に接種すると同時に最も危険にさらされている人々を保護する必要がある」という。州保健省のブルックス・ベール氏は「1Cグループへの接種開始はワクチンの供給が増えるまで今少し待つ必要がある」と話す。
現時点での新型コロナワクチン接種の対象者は、65歳以上の医療従事者、感染した場合リスクが高まる疾患のある人、フェーズ1b、1cに属するエッセンシャル・ワーカーに限定されている。
(日刊サン 2021.03.26)
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