免疫力と魚 PART2
果たして私たちの住む今の地球は、菌(ウイルス)が増えたのでしょうか? それとも、私たちが菌に対しての抵抗力が下がってしまったのでしょうか? ここまで除菌、抗菌と叫ばれるようになって久しいのですが、風邪(かぜ)もよくひくし、今や花粉症も大流行です。私たちは、抵抗力がなくなっているのでは、と思ってしまいます。確かに、専門家や医療関係者も「現代人は、免疫力が弱くなった」とは言っています。
免疫力は、体内で発生したガン細胞や、外から侵入した細菌や菌(ウイルス)などを撃退しようとします。自己防衛をしているわけです。免疫細胞が活躍してくれることで、体内の菌や、ガン細胞と闘って死滅させようとしているので、簡単には病気かからないようにしています。ところがその自己防衛戦にある免疫力自体が弱くなれば、浮遊している菌や腐敗食物、そして季節の変わり目や一日の温度の変化にも体は対応できず、簡単に病気を発症してしまいます。
風邪ひとつをとっても、ウイルスが粘膜から感染して炎症を起こすために、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、たん、発熱といった症状もたらし、本当に厄介なものです。その風邪ウイルスの数は、なんと200種類以上とも言われます。
さらに、免疫力が低下すればアレルギー症状も出やすく、肌荒れや下痢、そして疲れやすくもなり、気落ちして何事にもやる気さえ失ってしまいます。現代病と言われるうつ病や統合失調症まで起こして、精神科医にまでお世話になってしまうことになります。医療の世界ではさまざまな研究がなされ、最新の医療施設や総合病院や薬局などと、立派な建物が町中に現れています。町の人々は、病院へ通い、薬漬けの生活へとなっていきます。
大事なことは、自分の生活基準を正し、自体内の免疫力アップこそが目指すところではと思います。免疫力を高くして自然治癒力を十分に発揮させれば、初期段階で病原菌と闘い大病にかかることもありません。多大な治療時間、そしてお金をかけなくても良くなります。子供も大人も、太陽の下で自然と触れ合いながら暮らし、健康体であればこそ、菌に負けなくなります。
ようやく、春日和を迎えているこの頃にもなると、花粉対策をテレビのニュースで盛んに伝えています。花粉症、アレルギー、アトピーなども日本人一般の病症になってしまいました。加えてこれだけ医療技術が発展している現代医学を駆使しても、治療には手を焼いているのです。まして、血液や癌による死亡数は減る傾向は全く見られていないのです。
毎日の食事への心がけがあればこそ、免疫力を強くすることができます。免疫力を高める食べ物を上手に摂りましょう。日本人が伝統的に続けてきたのは、発酵食品、玄米や野菜、魚中心の食生活です。