蜂蜜といえば、比較的馴染みのある食材ではないでしょうか。ハワイでもビーキーパーさん達がファーマーズマーケットに出店している姿を見たり、スーパーでもズラリと並んでいるので、キッチンに常備している方も多いかもしれませんね。

　アーユルヴェーダでは、蜂蜜は神様からの贈り物と言われています。蜂蜜は、生き生きとした感情や活力の源であるオジャス（Ojas）を作り出すと言われています。オジャスが足りないと、体調不良になりやすくなり、これが病気の原因となるのです。アーユルヴェーダでは、「食事が間違っている場合は、薬は役に立たず。食事が正しい場合は、薬要らず」という格言があるほどですので、食事がいかに健康に影響を与えているのかが分かります。そう言われると蜂蜜、食べたくなりませんか。

　蜂蜜は一日あたり大さじ１程度の量お勧めします。ただ、適量は人によって違いますのでご注意を。蜂蜜は火と水のエネルギーであるピッタを強め、地と水のエネルギーであるカパと、風と空間のエネルギーであるヴァータを穏やかにする効果があります。ちょっとややこしく感じるかもしれませんね。例えば、とても暑い日に体の内側から熱を感じる場合、ホットフラッシュがある場合などは、ピッタ過剰のサインです。そう感じているときには、蜂蜜は避けると良いでしょう。逆に、肌の乾燥に悩んでいる時は、ヴァータ過剰のサインです。蜂蜜が乾燥した体を優しく潤してくれるでしょう。

　お勧めの蜂蜜のいただき方は、ハーブティーに小さじ１を加える方法です。好みのハーブティーを一晩水出しし、飲む前に沸騰させます。マグカップに直接蜂蜜を入れ、鍋で沸騰させないようにしましょう。蜂蜜は加熱するとアーマ（ama）と呼ばれる毒になりますので、ご注意を。

　飲み方の例としては、こんな感じです。

◯好みのハーブティ（トゥルシなど）…小さじ½

◯水…480ml

◯蜂蜜…小さじ1

＊上記に、薄くスライスした生姜を加えると、消化を助けてくれます。

　蜂蜜を購入するときには、必ずローハニー（生蜂蜜）を選んでくださいね。加熱処理がされている蜂蜜は、前述したアーマが作られるので、消化にかなりの負担がかかります。

　また、激安の蜂蜜にもご注意を。蜂蜜にシロップを加えるなど、自然な状態ではない製品の可能性が高いです。可能な限り、ビーキーパーさんや信頼できるお店で扱われている蜂蜜を購入するのが良いでしょう。