今夜 冬の空の星を眺めよう
今夜暗い12月の空を眺めると、ふたつの明るい星が非常に近い場所にいることに気が付くだろう。
これは木星と土星で、これだけ接近しているのは17世紀のガリレオの時代だったというから驚きだ。
木星と土星が接近するのは珍しいことではなく、太陽系で隣り合っている二つの星は20年ごとに太陽の周りを回っている。
しかし、今回の接近は特に近く、満月の5分の1ほどの距離まで近寄っているように見えるとKHONが伝えている。
NASAの天文専門家であるヘンリー・トループ氏によると、「実際には7億3,000万キロも離れていますが、地球から見ると小指で二つの星が隠れるくらい近く見えます」と述べている。
この二つの星を見つけるのは簡単だ。
太陽が沈んで45分経った頃に南東の方向を見上げれば明るい星が二つ見えるはずだという。
明るいほうが木星で、その左側に見える少し暗いほうが土星だ。
次に木星と土星が近寄って見えるのは2080年だというから、今夜晴れたらぜひ星を眺めてみよう。
(日刊サン 2020.12.22)
シェアする