プラスティック禁止条例 施行開始延長へ
2019年12月に可決された条例40条で、オアフ島では来年2021年1月から、テイクアウトの食事に使い捨ての石油系プラスティックのカトラリー(フォークやナイフ、スプーン)やストローをつけたり、プラスティック袋に入れることが禁止となることになっていたが、90日間の施行開始の延長が決定したとホノルル ・スター・アドバタイザーが伝えている。
カーク・コールドウェル市長は12月10日に教育期間として90日間の延長を承認し、施行は4月1日からとなった。
新型コロナウィルスで経済的に打撃を受けたレストラン業界は条例の施行開始の延長をホノルル市に対し強く求めてきたが、これで現在抱えているプラスティックのカトラリーの在庫を使い切ることができる。
そして、再利用可能な材料(バイオプラスティックや紙など)でできた新しいものを供給してくれる供給元を探し、購入する猶予ができたことになる。
1月1日からはお客が求めた場合に限り、カトラリーを提供することになる。
この条例に違反した事業者は1,000ドルまでの罰金を課せられる。
コールドウェル市長は「レストラン業界はオアフ島において大きな業界で、55,000人もの人々の雇用を支えて、非常に多くの収益を生み出してきた。それが新型コロナで本当に苦しい状況を迎えている今の段階にプラスティック禁止でこれ以上の負担をかけることはできない」としている。
レストラン協会の会長は「我々は環境問題を軽視しているわけではない。ただ今の経営状態では多くのレストランの経営が困難になる。3カ月の延長は非常に助けになる」と発表した。
(日刊サン 2020.12.11)
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