アメリカ大手製薬会社ファイザー社とドイツのビオンテック社が共同開発している新型コロナウィルス感染症のワクチンに対して、12月2日英国政府は緊急使用を承認したとKHONが伝えている。

これで英国は新型コロナウィルス感染抑制のために国民にワクチン接種を行なう初めての国となる。

アメリカも他のEU諸国もファイザー社のワクチンとともにモデルナ社によって開発された同様のワクチンの審査を行なっている状況だ。

ファイザー社の発表によると、同社はすぐに英国にむけて供給を開始するとしている。

アメリカでは来週にもアメリカ食品医薬品局（FDA）により承認か不承認かの結論が出される予定だが、もし承認されればファイザー社はワクチンの供給のためにさらに製造に力を入れるという。

現時点では供給は少ないが、来年初めの数カ月で供給力が高まる予定だ。

世界初となったワクチン接種承認により英国政府は2000万人分のワクチンをファイザー社に注文したが、今年中にどれだけの数が到着するかは不明だ。

まずは医療従事者と老人施設入居者、そして高齢者の順となるという。

しかし今回の認可は緊急使用ということで、依然として実験的なものだ。

最終実験を完了する必要があり、症状のない感染者が他者に感染させないようにする効果があるのか、ワクチンの効果がどれだけ続くのか、子供や妊婦に対してはどうなのかなどまだ情報が十分ではない点もある。