サンドアイランドにある州が管理しているレクリエーションエリアでは、ホームレスの人々がビーチに行く人々に怒鳴ったり、放し飼いで飼っている犬が人々を追いかけたりするという苦情が出ていたため、州当局が周囲にある42箇所の違法キャンプの撤去作業を11月最初の週末に行なったとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。

3日間の撤去作業でおよそ190トンのゴミが出たという。

自転車、原付自転車から自動車のジェネレーター、台所用品に至るまで、様々なものがあった。

サンドアイランド周辺にはおよそ100人が違法にテントや布をはってキャンプ生活をしており、ビーチに行こうとする人々から苦情が出ていた。

撤去作業に伴って、ハワイ州としてコーディネーターを現地に派遣してホームレスの人々にシェルターを紹介したり、その他の暮らしの支援相談などを提供しているが、それらを拒否する人々がほとんどだという。

撤去作業の1週間前には通知を張り出していたために、大半の人々は作業前にキャンプ地を離れていくが、直ぐまた戻ってくるというイタチごっこの状態だ。

ハワイ州ホームレス・コーディネーターのスコット・モリシゲ氏によると、州ではカリヒ・パラマ・ヘルスセンターやヒューマン・サービス協会などの団体と連携してサンドアイランド周辺のホームレスの人々に対してサービスの提供を続いており、シェルターにはまだ受け入れる余裕があるという。

ただし、シェルターの提供だけはなく、一部の人々にとってはメンタルヘルスのサービスや薬物乱用治療の支援なども必要とされている。