新型コロナウィルスで苦しいのはどこも同じで、あのABCストアさえ苦境にあるとKHONが伝えている。

ハワイを訪れてABCストアを見ないなんてことはありえないほどの店舗数と歴史を持っているが、始まりは現社長のポール・コサカ氏の祖父が1917年カイムキに開いた食料品店だ。

1919年に店の2階で生まれたコサカ氏の父親シドニー氏は、地元のマッキンレー高校を卒業した後、カリフォルニア大学バークレー校で薬学の学位を取得してハワイに戻り、父親の店の薬剤師兼店長として働き、1949年にはカイムキ薬局を開業した。

そして家族でマイアミに行った時に、コンビニエンス・ストアのチェーン店をハワイにも作ろうと思いついたという。

「マイアミビーチを歩いていた時にワイキキもいつかはこうなると思い、やってみようと言うことになったのが1964年のことだ」

ABCストアという名前は、覚えやすくて電話帳の始めに載るからとシドニー氏がつけた。

それが今や75店舗、従業員数およそ1,400人という大きなコンビニチェーンになったが、今回の新型コロナウィルスで半数の店舗が営業を停止している。

ポール氏によると、いくつかの店舗を閉店することを検討中だという。

「賃貸契約の期間が終わろうとしている店舗については、現在家主を交渉中だ。観光が再開されたら従業員を呼び戻すこともできる。まずは到着前感染テストプログラムが10月1日から始まれば、少しは希望が持てるだろうが、州指導者に期待するしかない」