地球をあそぶ
寒くてながい冬を労うように、街をあるくと、ところどころでいままで気づかなかった春の気配を感じることが増えてきた。
ここ、ニューヨークはまだまだ寒い日がつづいているけれど、明らかに春がもうすぐそこまでやってきている。気がついたら、アパートのまえの公園にあるサクラの木が、今日、満開だった。いつから花を咲かせていたのだろう…。地球上でどんなことが起きようとも、こうやって四季は巡っているということ。その事実を目の当たりにして静かに心うたれた。
自然は、このきびしい寒さの中、春に花を咲かせるための準備を着々とすすめていたのだなぁと、愛おしい気持ちにもなった。
いま、世界中で不安定な状態がつづいていて、パニック人陥っている人もたくさんいる。しかし、私たちの暮らしているこの地球は、そして宇宙は、そんなことお構いなしに、日々、淡々とまえへまえへと進んでいる。
私は毎朝、朝日が昇ってくるのをながめることを日課としているが、朝日がのぼる直前が1番暗く思える。しかし、その暗さも長くは続かず、刻一刻と地球の回転とともに光が街を包んでいく。朝日の気配を感じたら、驚くほどはやく辺り一面が一気に「陽」の空気でのみこまれていく。
暗いときは、光が差し込むことなどまったく想像さえできないほどに、辺り一面暗闇の世界だが、一筋の光が現れるとあとは、はやいはやい!一気に、光の世界がダイナミックに大地を照らし、マンハッタンの街を包み込んでいく。
お天気によっては、太陽を感じない日ももちろんある。それはそれで、毎日、自然と寄り添っていると、私たちの生かされているこの地球上において、「同じ1日なんてまったくないのだよ」ということをおしえてくれる。
1日、1日、私たちがこの地球上において生かされているということが、どれほど尊いことなのか。
先のことは、だれにもわからない。心配よりも信頼をおき、目の前のひとつひとつに感謝してよろこびに生きる。
いま、このような世の中だからこそ私たちは再び自然とつながり、宇宙とつながり、じぶんのハートとつながる。忙しく過ぎ行く日々のなかで私たち人間が一度立ち止まり、なにが大事なのか、なにが真理なのかをもう一度じぶんなりに見極める。そんな、生き方を見直す時期がきているのではないかとつよく感じている。
地球は、遊び場。様々は経験をしていろいろな感情を体験して、遊んでいけばいい。それくらいの余裕が必要ではないかと思う…。
私の旅ストーリー No.188
大森 千寿
NY在住。香川県高松市生まれ。アーティスト・作家・アートセラピスト・米国NLP協会認定マスタープラクティショナー・現代レイキマスター。NY・ハワイ・日本の3箇所にアートスタジオを構え活動。著書に、amazon電子書籍「ハワイに不動産を購入して人生10倍楽しむ方法」「ハワイで聞いた! 32通りの生き方(第一弾)」「人生の冒険」がある。NYで新しい扉を開く2日間プログラムやニューヨーカーと行く穴場ツアー、アート最前線ガイドなど開催中。 www.chizuomori.com ameblo.jp/adamwestonart