8月13日にはハワイにおける新型コロナウィルス感染数として最高の344件を記録したが、その内70件はオアフ島のカリヒにある刑務所内で確認されたとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。

8月11日に行なわれた感染テストで新たに70名の受刑者から陽性反応が出たとともに、刑務所で働いているスタッフ12名からも陽性反応が確認された。

これによりカリヒの刑務所内で86人の受刑者と19人のスタッフが新型コロナウィルスに感染したことになる。

今回の感染テストは、19棟ある居住棟のうち2棟でのみ行なわれており、今後その他の棟の受刑者とスタッフの感染テストを行なった場合には、より多くの陽性反応が出ることが予想されている。

現在では、新しい受刑者が刑務所に到着したときには自動的に自己検疫施設に送られることになっており、刑務所から審議のために裁判所へ移動することも停止しているが、刑務所内ではフェイスシールドが不足しているとか、受刑者がマスクを着用する命令に従わないなどの声がスタッフから上がっている。

今回のクラスター（集団感染）を受けて、公選弁護人事務所は裁判所に対して、できるだけ多くの受刑者をできるだけ早く釈放するように求めている。

検察官側は、感染が拡大した3月にも同様の大量の受刑者の釈放要求に反対しており、今回も同様に懸念を発表している。

「公共の安全が検察局の1番の最重要課題である。地域コミュニティに対して脅威となるような危険な人物の釈放には反対する」