環境保護団体オーシャン・ボヤージュの海洋ゴミ撤去作業船は、35日間の作業を終えて8月5日にホノルル港に到着したとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。

オーシャン・ボヤージュによる太平洋の海洋ゴミ撤去は今年2度目で、最初の作業は5月から6月にかけてハワイとカリフォルニア州の間で行なわれ、103トンのゴミを回収しているが、今回の作業では67トンの海洋ゴミが回収され、合計で今年1年で170トンのゴミが回収されたことになる。

回収された漁業網、浮き輪、ビン、プラスティックゴミなどは、リサイクルと非リサイクルに分けられることになる。

オーシャン・ボヤージュは1979年に設立された非営利環境保護団体で、今までに34万トンの海洋ゴミを太平洋から撤去している。

代表であるメアリー・クロウリー氏によると、回収されたプラスティックや漁業網はアメリカやヨーロッパの会社が原料として受け入れてくれ、配送費用をカバーしてくれるが、撤去作業自体は寄付で賄っている。

「今年の撤去作業で35万ドルを使っていますが、来年の目標を達成するには募金集めから始めなければなりません」

ハワイ大学の海洋リサーチセンターは、撤去されたゴミの中から生物学研究のサンプルをとるなど学術的にもこの撤去作業は活用されている。