ハワイを襲う新型コロナウイルスの恐怖
新型コロナウイルス感染恐怖の嵐は、今や全米で猛威を奮っています。そして、ハワイへの島々も、パンデミック(世界的大流行)に飲み込まれてしまいました。
3月29日までのハワイ州の感染者数は、前日から24人増えオアフ島で123人、マウイ島が20人、カウアイ島で12人、ハワイ島で12人、その他海外滞在中のハワイ移住者2人、確認中が6人とハワイ州当局から報告されています。
そして3月25日から4月30日までの間、緊急時を除きハワイ州全域にて不要不急の外出禁止令も発令されています。居住者、渡航者問わず全て滞在者が対象となっていて、薬の手配や、医療機関への訪問、必要な食料や備品調達のための外出の場合のみが許可されています。
こうしてハワイ全在住民への『Stay-at-Home』の指示の下にあって、「自宅内に留まるように、外出は控えるように、人と人の距離を隔てるように」しなければならないのです。ところが、ビーチパークが閉鎖されているにも関わらず、サーフィンや日光浴をしたいがために、閉鎖区域を取り巻く黄色いテープを潜って神出鬼没していると者たちもいるのです。
ある日突然に通常の生活は一変してしまいました。不安と恐怖の中で一人一人の生活の選択が問われるようになりましたが、すべての自分の行動に冷静沈着で協力的で賢明でなければなりません。
3月15日付のTIME誌に掲載された記事を紹介します。「人類はコロナウイルスといかに闘うべきかー今こそグローバルな信頼と団結を」と題した記事(著者;世界的歴史学者・哲学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏)です。その中でこう述べています。
「今回の危機の現段階では、決定的な戦いは人類そのものの中で起こる。もしこの感染症の大流行が人間の間の不和と不信を募らせるなら、それはこのウイルスにとって最大の勝利となるだろう。人間どうしが争えば、ウイルスは倍増する。対照的に、もしこの大流行からより緊密な国際協力が生じれば、それは新型コロナウイルスに対する勝利だけではなく、将来現れるあらゆる病原体に対しての勝利ともなることだろう」と喝破しています。
やはり、この厳しい脅威の状況にあって、お互いの間で批判、避難、排他し合うのではなく、協力、援助し合うことで人間の間の不和や不信を解消することができるようになります。そのためには、多少の忍耐や犠牲も受け入れる強さや優しさが求められるように思います。
そうした意識を持ち行動を起こしてこそ、21世紀最大の危機パンデミックの脅威を乗り越えていけるのではないでしょうか。