先日ロサンゼルスで200以上の中小規模のビューティブランドが集まる「インディ・ビューティフル・エキスポ」が行われました。今年の傾向はサステイナビリティ、ウェルネス、セルフケア、スロービューティ。注目されていたビューティアイテムをいくつかご紹介しましょう。
まずは、蜂に優しいビューティプロダクトです。はちみつは抗炎症、抗菌作用に優れていて、スキンケアにはぴったりの成分なので蜂蜜入りのスキンケア商品などが多く出回っていますが、蜂蜜を育てたり採集する際に農薬を使わず、蜂にとって健康なエコシステムを使ったビーフレンドリーなブランドが注目され始めています。例えば、カリフォルニアのブランドFree+Trueもそのひとつ。蜂を守って環境を守ろうという動きがあるので、ビューティブランドもそのようなことを意識し始めているようです。
また、スキンケアの最新スーパーフード成分として注目されていたのがサーモンです。ニューヨークベースの韓国ビューティブランドByroeでは、プロテインが豊富なイクラの抽出液を成分として使ったサーモンクリームを販売しています。このブランドの創立者のエイミー・ローさんは、成分には実際に食べられるグレードのものしか使わないというこだわりがあるそうです。
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そして、ゴミの出ないリサイクル可能なビューティブランドも大変注目されていました。Palette The Original High Fiverというサステイナブルなトラベルキットは、プラスチックなども一切使用せず、30%がリサイクルしたものからできている商品。オーナーのゴールは100%リサイクルしたものからすべてを作ることなんだとか。
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また、自分の乳首の色と口紅の色を合わせたヌードリップを販売しているNipLipsも大変注目を集めていました。自分の乳首の色をベースに、アプリで、自分の肌の色に一番合った色を選ぶというシステム。そのアプリ用に撮影した写真は絶対にリークすることがないとオーナーは語っています。このシステムを開発したのは生化学者であるルネー・ムームジアン。自分に合った色からナチュラル、ボールド、その中間の3色を選び出してくれます。なんだか面白いシステムですね。
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そして、カナバスオイルの入ったビューティプロダクトもどんどん人気が出てきています。CBD入りのプロダクトは爆発的にいま、人気ですが、精神高揚作用のないカナバスオイルが入ってるプロダクトも注目されています。Make&Maryというブランドではカナバスオイルのエッセンシャルオイルやアロマセラピーキャンドルなどが人気。現在、いくつかの州で大麻の所持は合法となっていますが、過去にその大麻の所持で逮捕され、現在も拘置所に収監されている人たちは多く、法改正後の対応について疑問を感じているというオーナーのイボンヌ・エマーソンさんが、その活動の一つとしても、このブランドを始めた理由だそうです。
そのほか、環境に優しくてお肌にダメージのないクリーンビューティブランド、また分解可能な地球に優しい商品などは相変わらず人気上昇中。少しでもこのように地球や環境、そして何よりも自分に優しいものを取り入れていくという傾向が強くなっているのは嬉しいことですね!
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写真・参考サイト:www.latimes.com/lifestyle/story/2020-01-31/beauty-10-fresh-trends-worth-exploring-now
Writer:内田佐知子
(日刊サン 2020.3.4)