ジョシュ・グリーン州知事は、就任1周年にあたり、先週、ハワイの最大の課題に対する進捗状況や今後の計画を詳しく紹介するビデオを公開したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
主なハイライトは下記のとおり。
●ホームレス問題
1年前、ハワイは1人当たりのホームレス率が全米で2番目に高く、州全体で8000人以上、そのうち子ども300人が家のない状態にあり、多くが精神疾患や依存症に苦しみ、平均寿命はわずか53歳という現実に直面していた。今年1月、ホームレス問題に関する緊急宣言に署名し、必要な措置を妨げていたお役所仕事を断ち切り、今後数年間に州全体で最大12のカウハレ・ビレッジ(一時滞在所)の建設を開始できるようにした。
●教育者の待遇
ハワイ州教職員組合(HSTA)の新たな4年契約は、新規採用教員の大幅な昇給と、経験豊富な教育者への昇給とボーナスを提供するもので、HSTA組合員の92%の圧倒的支持を得て批准され、州全体の教員、生徒、公立学校の勝利となった。
●観光への取り組み
今年5月、1年以上にわたる対立と混乱の末、観光マーケティングとマネジメントに関する別々の契約を締結し、ハワイ先住民振興協議会とハワイ・ビジターズ・アンド・コンベンション・ビューロとの間に和解をもたらし、ハワイを持続可能な観光業へと前進させることができた。これらの契約は総額6500万ドル(約95億円:146円/ドル換算)を超えるもので、ハワイを訪れる旅行者にハワイを尊重し、地元の文化的慣習を意識してもらうキャンペーンの重要性を強調している。
●財政削減
2024年度と2025年度にかけて、行程拒否権によって22の財政削減を行い、州にとって10億ドル以上の節約となった。これらの大幅な削減により、ホームレス問題、住宅不足、医療提供者不足といった重要な問題により適切な対処ができるようになった。
●銃器の買い取り
10月21日(土)、この数十年で初めて有意義な銃の買い取りを州主催で行い、前例のない成功を収めた。わずか数時間で、法執行局と公安局は、質問もIDも必要なく、フードランドのギフトカードと引き換えに、ほぼ500丁の銃器を路上から撤去することができた。
●医療従事者不足
長年にわたりハワイは医師や看護師、その他の医療専門家の深刻な不足に悩まされてきた。そこで9月、この危機に対処するための画期的なローン返済プログラムを発表した。ヘルスケア教育ローン返済プログラム(HELP)は、ハワイの患者にケアを提供する免許を持つ、またはその他の資格を持つ医療専門家に、前例のない3000万ドル(約43.8億円)の教育ローン債務返済を提供する。
●医療の拡充
ハワイ島、マウイ島、カウアイ島の地方病院と隣島の病院の必要な改善に1億2800万ドル(約187億円)を投資し、ハワイの看護施設とファミリー・アセスメント・センターに1400万ドル(約20億円)以上を投資し、州全体のケアへのアクセスを拡大することで、ハワイの医療システムをさらに強化した。また、メディケイド受給率の引き上げに年間7300万ドル(約106.6億円)の州連邦政府資金を投入し、現在メディケイドを受給している45万人のハワイ州民のケアを改善した。
知事のスピーチ動画はこちら。
https://www.facebook.com/events/883346983108766/?acontext=%7B%22source%22%3A%2229%22%2C%22ref_notif_type%22%3A%22event_profile_plus_create%22%2C%22action_history%22%3A%22null%22%7D¬if_id=1701804661817040¬if_t=event_profile_plus_create&ref=notif
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(日刊サン 2023.12.11)