全米保険犯罪協会によると、アメリカでは32秒に1台の割合で自動車が盗難に遭っているという。ほとんどが数日以内に回収されるというが、被害者が感じる経済的苦難やフラストレーションが取り除かれるわけではないとKHON2が伝えている。
ブライアン・ヴィネラさんの2001年型ダッジ・ラム2500は、10月29日(日)の午前1時過ぎに盗まれた。午前8時ごろ起き、朝食を買いにセーフウェイまで行こうとしたヴィネラさんは、トラックがなくなっているのに気づいたという。「かなりトラウマになっている。以前にも車を盗まれたことがあり、このトラックはとても身近で大切なもので、家族で何度もドライブに行った車だったので、盗まれたのはとても辛い」
同じ週末、1985年型トヨタ・ランドクルーザーがハーバーセンターの駐車場から盗まれた。持ち主のDJさんは、「かっこいい車だった。息子にとっても私にとっても意味のある車だった。最初はレッカー移動されたのかと思った。そして、誰かが持っていったのだとわかった途端、ただただショックだった」と語る。
2022年にハワイで盗難に遭った車は2639台で、2021年の3313台から減少した。
2022年にハワイで盗まれた車のトップ10では、2006年のフルサイズ・フォード・ピックアップが1位となり、僅差で2003年のトヨタ・タコマが続いた。盗難車種順位は下記のとおり。
- フルサイズ・フォード・ピックアップ(2006年)
- トヨタ・タコマ(2003年)
- トヨタ・カローラ(2009年)
- トヨタ・カムリ(1997年)
- ホンダ・シビック(1999年)
- ホンダ・CR-V(1999年)
- 日産フロンティア(2004年)
- フォード・エコノライン E350(2004年、2002年、2001年)
- トヨタ・4ランナー(2004年)
- フルサイズ・シボレー・ピックアップ(1990年)
上位10位の車の多くは古いモデルだが、ある自動車整備士は、車は実際盗みやすくなっていると思うと語っている。多くの車がコンピューター化されており、適切な電子機器さえあれば、60秒で盗むことができるという。
全米保険犯罪協会は、声明にて、「最新の車と古い車とでは、窃盗犯が車を盗むことがどれほど簡単か難しいかを判断するのは難しい。技術に精通した窃盗犯は、車の通信ネットワークに組み込まれたコンピューター・システムに侵入したり、遠隔操作でスマートキーの信号を捕捉し、車のロックを解除して走り去る『リレー・アタック』など、様々な方法を使う」と述べている。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.11.8)