皆さんは、枝毛についてどのような印象を持っていますか。枝毛は避けることができないものであるとか、どうしようもないものだと思っている方が大半なのではないでしょうか。
インドで5000年歴史のあるアーユルヴェーダでは、枝毛は、髪の毛がある期間まで伸び続けた後のライフステージとみなされ、必ずしも悪いことだとはみなされません。大体の目安としては、髪の毛を伸ばしていて肩や肩甲骨に当たる位の長さになったときに枝毛があるというのは、あまり気にする必要はありません。
一方で、髪を切って間もないのに枝毛ができる場合や、髪がひどく乾燥している場合、あるいは髪の毛がすぐに絡まるといった傾向がある人がいます。その場合は、髪が自分の体にもっと多くの水分と油分を必要としているサインとして受け取ってあげましょう。大抵の場合、体が出すサインは、悪いものではありません。取り返しのつかない病気になる前に体があなたに教えてくれたメッセージとして受け取ると良いでしょう。
ハワイの神話でも同じことが言われていますが、髪の毛は自分の一部です。髪の毛を頻繁に切る必要は実はありません。必要になったときに必要な量だけ髪を切るのが良いでしょう。
現代社会では、ヘアアレンジをしたり、染めたりして、髪は自己表現ツールの一部になっています。自分の髪の毛が自分を表現するものだと言う点では、アーユルヴェーダも同じです。自分の髪の毛の状態が、自分の状態を表していると言うこともできるのです。もし、枝毛が気になったり、髪の毛の細さが気になる場合は、身体どんなメッセージを与えてくれているのかを気にしてみると良いかもしれません。
日常のお手入れでは、毎朝、髪の毛をしっかりとかしましょう。ドライヤーの熱風は、髪の毛を染める原因になるので、温風と冷風を交互に使いながら髪の毛を乾かすことをお勧めします。この使い方をすると、枝毛の増加を抑制することも可能です。実はインドでは、髪の毛乾かさないほうがいいと言う人もいるのです。なぜかと言うと、ドライヤーの風が髪の毛を細くする原因になると言われているからです。
髪を濡れたままにしておくのもよくありませんので、もしドライヤーを使わない場合はしっかりとタオルドライをしましょう。
幸せ修行 No.288
加藤ジェシカ
世界中50か国以上を旅する中で、地球にはエネルギーのような何かが存在することに気づく。2017年、ヨガの勉強を通してアーユルヴェーダに出会い、渡印。日常に寄り添うアーユルヴェーダがテーマ。
ウェブサイトはこちら。