先日、親友が結婚式を挙げました。日本での開催ということもあり、出席は叶わなかったのですが、彼女から送られてきた写真を見て、あまりの美しさに息を呑むほどでした。ふんわりしたシルエットのウェディングドレスは彼女の柔らかい雰囲気にぴったりで、お色直しのカラードレスもまた、彼女の魅力を最大限に引き出すものでした。おしゃれで洗練された二人がこだわったお式は、会場のデザインからBGMの選曲に至るまで、本当に素晴らしいもので、出席できなかったことが心から残念です。
さすがにこの歳になると、周りは既婚者が多くなってきました。それどころか、ママパパになっている友人の方が多いほどです。しかしながら、私は、ちょうど適齢期といわれるタイミングでハワイに来てしまったこともあり、そしてコロナのせいで挙式を見送ったカップルも多く、結婚式には参列したことはありません。思い返せば、多くの人が経験するであろう、「親戚の結婚式」というイベントも、年寄りばかりの家系の私には縁のない話でした。
ですので、恥ずかしながら、今回の親友の結婚式に際し、初めて祝電の贈り方はじめ、結婚式について調べました。調べれば調べるほど、「結婚式」の奥深さに気付かされました。ハワイでも時折、街中やビーチでウェディングの撮影をされている方をお見かけしては幸せのお裾分けをいただいた気持ちでいましたが、お一人お一人が人生で一番幸せな1日にするために時間と労力をかけてご準備されていることを知りました。
もちろん、挙式ばかりが結婚ではないでしょう。入籍だけの方もいれば、フォトウェディングの方、それぞれのスタイルがありますが、愛し合う二人が手を取り合い人生を分かち合うことには変わりがないことと思います。
さて、最近は便利なもので、遠くハワイにいてもインターネットで祝電を発注し、現地に届けてもらうことができました。定番のぬいぐるみ、花束、風船の他にも、様々なギフトを一緒に送ることができ、親友のことを思いながらあれこれと思いを巡らせている時間はとても楽しいものでした。内容も、万が一にも失礼のないよう細心の注意を払いながらも、私らしい文章を仕上げることができました。当日、私の代わりに受付の隣に置かれた祝電が、少しでも華を添えるものになっていればそれ以上の喜びはありません。そして、桜の下、微笑むお二人のこれからの旅路が幸多かれと祈るばかりです。
CAN OF ALOHA No.100
金平 薫 (Kaoru Kanehira)
香川県出身、現在はハワイ某所にて武者修行中。 日々のあれこれを、ゆるりとお伝えできたら幸いです。美味しいものには目がありません。 なんでもない毎日は Instagram:kaoru_days をご覧ください。