大きな壁画作品で知られるハワイのローカルアーティスト、カメア・ハーダー氏が、ホノルル動物園の象と協力してアート作品を作り上げたことが話題になっているとKHON2が伝えている。
これまで多くのアーティストと興味深いコラボを行ってきたハーダー氏だが、今回の相手はホノルル動物園のアジアゾウのヴァイガイで、「ワイルドな」唯一無二のアート作品を作り上げた。
「一筆、あるいは数筆を描くごとにお菓子をもらって、これほど甘やかされたアーティストを見たのは初めてだ。そして、絵の途中で筆を食べてしまったアーティストも初めてだ」と、ハーダー氏は笑いながら述べている。
ヴァイガイは長い鼻の先で筆を握ってペイントをし、その色彩設計を参考にしながらハーダー氏が作品を仕上げた。なお、動物に無害な塗料が使用されている。
ハーダー氏は、自分の才能を組織のために提供することを常に望んでいるという。そのため、ホノルル動物園から同園の保護活動資金集めの協力を打診されたとき、すぐにOKした。
今回のコラボを通し、ハーダー氏は、絵を描く象の情熱と技術に感動したという。「これだけ大きな動物だと、物を倒してしまうような不器用な様子を想像しがちだが、実はそうではない。とても繊細で、とても賢いという話は知っていたが、実際に自分の目で見てみると、とても印象的だった」
象のヴァイガイとハーダー氏のコラボ作品は、「Primate Paina」というタイトルで、他のアート作品とともに動物園のオンラインオークションに出品されている。
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写真: jiraphoto / Shutterstock.com
(日刊サン 2023.4.28)