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【世界のこぼれ話】6歳生徒に銃撃された教師が回復中 バージニア州

1月に起きた生徒による銃撃事件で負傷した教師は4回の手術を受けた後、困難な回復の道を進んでいるとAP通信が報じている。

事件は16日(金)、バージニア州ニューポートニュースのリッチネック小学校で起きた。1年生を担当していたアビー・ツワーナー氏は、授業中に生徒の少年(6歳)から胸と左手を銃で撃たれ、病院に搬送。一命は取り留めたが、2週間近く入院することとなった。

この銃撃事件は、米軍の造船業で成り立つこの街だけでなく、全米を震撼させた。多くの人が、6歳の少年がどうやって銃を手にし、教師を撃つことができたのかと疑問を抱いた。

被害者の弁護士であるダイアン・トスカーノ氏によると、ツワーナー氏が撃たれる数時間前、学校の関係者は、6歳の子供が銃を所持し他の生徒を脅かしていると学校管理者に3回警告していた。トスカーノ弁護士は、「学校の管理者は無関心で麻痺していた」と述べ、警察を呼ぶことも、少年をクラスから外すことも、学校を封鎖することもしなかったという。

また、別の報告書によると、該当の少年は常に職員や教師を罵り、ベルトで他生徒を叩こうとし、別の教師の首を「息ができなくなるまで」絞めたこともあった。また、銃撃の2日前、少年はツワーナー氏の携帯電話を叩いて壊し、1日の停学処分になった。翌日、クラスに戻った少年は、母親の9ミリ拳銃をポケットから取り出し、読書机に座っていたツワーナー氏を撃った。

事件を受け、ニューポートニュース教育委員会は、教育長を解雇。ツワーナー氏の訴訟趣意書の主な焦点であった副校長のエボニー・パーカー氏は辞職した。

ニューポートニュースの最高検察官は今月初め、6歳の子どもには法制度や罪状の意味を理解する能力がないため、告訴はしないと述べた。しかし、ニューポートニュースの州弁護士ハワード・グウィン氏は、大人が刑事責任を問われるかどうかは決定していないと述べた。

警察によると、少年は母親が合法的に購入した拳銃を使用。母親の弁護士であるジェームズ・エレンソン氏は1月、拳銃は高いクローゼットの棚に固定され、鍵がかけられており、少年がどのようにして拳銃を手にしたかは不明であると述べている。

少年は、当時、母親または父親が一緒に登校し、毎日授業に付き添うことを含むケアプランの下にあり、銃撃事件のあった週は親が授業に付き添わない最初の週だったという。

ツワーナー氏は、320日(月)夜放送のNBCの独占インタビューで、事件発生後から初めて公の場に登場。「この事件を克服するために、ポジティブでいることを心がけている」と言い、ベッドから起き上がれない日もある中、普段どおりに過ごせる日もあると、回復状況を語った。

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2023.3.21)

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