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ちょっと役立つ 日本の新製品

【ちょっと役立つ 日本の新製品】小さなエコ商品 「白いタワシ」

 この23年、コロナ禍もあり、キッチンに立つことが増えました。しかしながら、混みへ出かけ、食材を得ること自体に苦痛を感じることもあり、結構大変な作業に感じるようになりました。また、農水産業などでの生産や漁獲が変化減少して、食材の価格が上がる割には従来のようには品質、品揃えがついていかないことに不満を感じるようになったのです。小売や流通での人手問題が深刻化したこともあるのかもしれません。

 それはそれとして、外食控えで増えた「引きこもり自炊」で困ったことは、料理後の皿洗いなどの後始末です。油まみれのフライパンや調理器具などは、なかでも厄介なものでした。洗剤やスポンジ・ブラシなど揃えてはいるものの、どのような場合に何をどうするのか?と、いう知識や経験のなさが、非効率さに拍車をかけたものでした。

 昔ながらの「亀の子たわし」は丈夫で長持ちでしたが、色や形状があまりにレトロすぎたり、コシが強すぎて近年主流になっている鍋などのコーティングが剥がれてしまう恐れもあります。硬さや形状にバリエーションをもつ「スポンジ系」に取って代わられ、最近はあまり人気がないようです。

 こんな状況で見つけたのが、「白いタワシ」なのです。素材はサイザル麻を用い、色はオフホワイトで、ベーグルのような形をしています。天然素材の「温もり」も感じられるのですが、これが意外と油汚れに強いのです。

 販売元の売り文句は、天然素材だから自然に戻るのようです。サイザル麻には、素材そのものに油分や汚れを弾く性質があり、洗剤を少量つけて軽く擦るだけでスッキリと洗い上がるのだそうです。昔ながら(亀の子たわし)のパーム素材よりもかなり柔らかく、コーティング加工を傷つけることも少なく、陶器や木製の皿やお椀などもきれいに洗えるそうです。ただ、フライパンのように平らで口の広いものではない形の容器、例えば、細い小さめのグラスなどには向きません。スポンジのように押しつぶせないので、中に入れることができないのです。

画像:亀の子束子西尾商店のウエブサイトより

 スポンジなどと併用することになりますが、実はスポンジは使い続けるとすり減って、その破片がマイクロプラスチックになり、排水されます。下水処理をすり抜け、川や海に流れ込んで海洋汚染になっているのです。白いタワシは、多くの場合に少量の洗剤でもよく泡立ってきれいになるので、節約にもなります。環境汚染対策にも役立つこの白いタワシは、700円前後で売られているようです。

No.335

となりのおじさん

在米35年。生活に密着した科学技術の最新応用に興味を持つ。コラムへのコメントは、 [email protected]まで

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