先日、髪の毛をバッサリと切りました。胸上くらいまでの長さから、肩上のボブに大変身。昨年、日本でかけてきたパーマもすっかり切り落として、地毛のまっすぐストレートボブになりました。まだこの髪型には慣れませんが、毎朝のシャワーとドライヤーがとても楽になりました。排水溝が詰まることもなくなったし、落ちた自分の髪の毛を拾い集めるストレスからも解放されました。私は髪の毛が伸びるのがとても速いので、きっとすぐに伸びてしまうだろうと思いつつ、今は久しぶりのショートヘアを楽しんでいます。
このコラムでも、髪の毛を切るたびにご報告しているような気がしますが、ズボラな私にとっては、髪の毛を切りに行くというのは一大イベント。日本にいたころは、美容室の選択肢が多いこともあってしょっちゅうカットだカラーだパーマだとしていましたが、こちらにきてからは半年から一年に一度行けばいいほう。今回は30歳になった節目ということもあって、さすがに身なりに少し気をつけねばと思って行った次第です。プロの手で身ぎれいにしてもらうと、やはり気持ちもシャンとしますし、自分磨きに気を付けようという気にもなるものです。問題はそれがいつまで続くかということですが。
ハワイではありのままの自然体で、自分の好きな自分になるために自分磨きをしている方が多いように感じます。ほかの人の目や流行に惑わされることなく、自分のセンスと好みにこだわる実直な姿は、本当に凛々しく、美しいものです。今回も、私はつい「今はやっている髪型はどんなのだろう」「どのようなスタイルだと小顔に見えるだろうか」と考えてしまい、「今一番自分がやりたいスタイルは何だろう」と考える時間はあまりなかったと反省しています。
実は、ベリーショートにするつもりで美容室の椅子に座り、そうお願いしたのですが、いったん肩のあたりでバッサリと切られたとき、鏡に映った自分が妙に素敵に見えて、そこから肩上で整えてもらいました。今までやったことのないスタイルで、でもいつも憧れていた「大人っぽいワンレン前下がりボブ」に落ち着いたのです。似合うはずがない、周りからも評判がよくないに違いない、と思い込んでいたスタイル。周りの方からの反応も上々ですが、なにより毎日自分がハッピーです。
社会で生きていく以上、自分のことだけを考えて生きていくのは難しいことです。しかし、時には自分だけと向き合って、自分のしたいことをして、自分の欲望に忠実に過ごしていくと、本当に幸せな自分に出会えるのだと思います。
CAN OF ALOHA No.97
金平 薫 (Kaoru Kanehira)
香川県出身、現在はハワイ某所にて武者修行中。 日々のあれこれを、ゆるりとお伝えできたら幸いです。美味しいものには目がありません。 なんでもない毎日は Instagram:kaoru_days をご覧ください。