みなさん、こんにちは。なんだか今年の冬は涼しいハワイだと思いませんか。暖かい気候に甘やかされている私達の中では、体調を崩す人も結構いますよね。つい先週、我が家ではノロウィルスにかかって数日間具合が良くありませんでした。アメリカではノロウィルスはストマックフルと呼び、あまり重視されていませんが感染力は強いので、家族やクラス、職場の誰かがかかると、高い確率で移る可能性があります。ハワイとは言え、冬はやはりインフルエンザやさまざまなウィルスが流行るのは事実のようです。
さて、本日はこんな時にいつも登場する精油、免疫力をアップしたり、殺菌効果の高いユーカリやティートゥリーのお話ではなく、その仲間のニアウリをご紹介したいと思います。ニアウリは、まず店頭で見かけることはないかと思いますが、フルシーズンに活躍する精油の一つです。産地はティートゥリーやユーカリと同じくオーストラリアで、隣に生えていることも多い植物です。成分的には、ティートゥリーよりもユーカリの方に近く、ただ、1.8シネオールの含まれている量がユーカリよりも少ないので、どちらかと言えば刺激は少なめに感じます。
効能は、風邪の症状にとても有効的です。鼻水、鼻詰まり、咳や痰の症状を和らげたり、気管支喘息などにも役立ちます。日本ではすでに花粉症の時期が始まっていると思いますが、花粉症の症状の改善にも役立つでしょう。どちらの症状も、まずは吸入を試していただきたいです。お湯を入れた洗面器などに1、2滴ニアウリの精油を垂らします。この時に、ブレンドオイルを使用するのでもよいですね。ブレンドオイルを作る時には、ベルガモット、ペパーミント、レモンなどはブレンドの相性が良いでしょう。
鼻の症状よりも咳の方がひどい場合には、マッサージオイルを作って、胸部や背部に一日2回朝と夜に塗布してください。マッサージの時も、いくつかの精油をブレンドして使用すると、精油の相乗効果が得られるのでおすすめです。ブレンドするオイルは上記の精油に加えて、呼吸器の働きを助けるフランキンセンス、サイプレス、ユーカリ、鎮静効果のあるラベンダー、ローマンカモミールなどをブレンドしても良いでしょう。皮膚に塗布する際には、必ず、ベースになるホホバオイルなどに精油を希釈して使用してください。
今回は、みなさんには馴染みのないニアウリの精油をご紹介しました。とは言え、ユーカリやティートゥリーで十分に代用できるものでもあります。精油は天然のオイルですので、ご自宅にある精油をまず使い切ることをお勧めします。
アロマのある生活 No.195
山中麻瑠 Maru Yamanaka
1999年に渡豪、IFA認定アロマセラピストとなる。オーストラリア某有名デイスパ、日本で医療現場、ホテルスパ、等で経験を積み、アロマセラピスト育成講師も務める。2005年ハワイに渡り、2008年より11年間アロマアットホームのオーナーを務める。現在、アロマセラピーを広める活動中。2014年からアロマセラピーワークショップ開催。
インスタグラム:@marukimoto_808aroma
FBページ:MY Essence Hawaii
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