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【世界のこぼれ話】脳を食べるアメーバにより男性が死亡 フロリダ州

フロリダ州に住む男性が、珍しいアメーバの感染によって死亡したと保険当局が発表した。

地元フロリダのニュースメディアWFTXが伝えるところによると、同州シャーロット郡の保健局は、男性は水道水で副鼻腔を洗い流した後にフォーラーネグレリア(Naegleria fowleri)に感染した可能性が高いと発表。サニベル・カプティバ保全財団の海洋研究所ディレクター、エリック・ミルブラント氏によると、この生物は鼻からしか体内に入ることができないという。「温泉や温水、湖、温水タンク、ごくまれに水道水からも発見されることがある」と同氏は語る。

米疾病予防管理センター(CDC)によると、フォーラーネグレリアの感染はまれであるという。米国では2012年から2021年までの間、毎年05件の症例が診断されているが、今回の件は今年に入って初めて確認された症例であり、また米国で冬季に起こった初めての症例であるという。

フォーラーネグレリアは、感染すると脳組織が破壊されて腫れる原発性アメーバ髄膜脳炎(PAM)を引き起こす。致死率が高く、1962年から2021年までの154例のうち、生存したのは4人だけだ。

PAMの最初の症状は、多くの場合、感染後約5日で始まるが、112日で始まることもある。初期は頭痛、発熱、吐き気、嘔吐といった症状が見られ、その後に首こり、混乱、人や周囲への注意力の欠如、引きつけ、幻覚などが起き、昏睡状態に陥る。症状は急速に進行し、通常、約5日以内に死に至るという。

CDCのウェブサイトでは、フォーラーネグレリアの感染について解説されている。

https://www.cdc.gov/parasites/naegleria/general.html

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2023.3.3)

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