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【ハワイ在住者のためのライフプランのお話】2023年の社会保障給付金に関して
2023年には社会保障受給者の生活費調整 (COLA) が8.7%に増加しましたが、ご存知ですか? これは1981年以来最大の増加率です。月平均退職者給付額が$1,681から$1,827に$146増加したことになります。2023年の満年齢の方が受け取る最大給付額は$3,345から$3,627になります。
COLAはすべての種類の社会保障の支払いと社会保障庁 (SSA) によって管理されている低所得で財産が限られている高齢者や障碍者のためのセーフティネット給付である追加保障所得 (SSI) にも適用されます。
2022年には5.9%のCOLAにより平均退職者の給付額が月$92増加しましたが、メディケアのパートBの保険料が記録的な高騰で、増加を実感なさった方は少ないかもしれません。2023年にはパートBの保険料が$170.10から$164.90に値下がりますので、生活が少し楽になるかもしれません。
社会保障給付金をしっかり受け取るには35年が必要で、この年数に達していない分は$0とみなされ、計算されます。My Social Securityアカウントをお持ちの方はオンラインで社会保障明細書を見ることが出来ます。62歳から70歳の推定給付金が表示されます。
この金額からわかるように、老後の生活の一部、40%位をカバーするものです。では、足りない分はどのようにカバーしますか? 二人暮らしのうちは良いのですが、配偶者が亡くなると、収入は60%位になります。
社会保障給付金の受け取り時期を遅らせたり、パートで仕事を続け、収入をROTH IRAや401Kに入れたり、今まで貯めて来た401Kから足りない分を生活費にするなど、さまざまなことが考えられます。
人生100年と言われています。働くことの利点を考えると、健康体であればパートなどで働くことをお勧めします。
社会保障所得制限に関して
2023年、満年齢前に社会保障給付金を受け取っている方は、年収が$21,420を超えると$2ごとに$1、満年齢になる年は$51,960を超えると$3ごとに$1を差し引かれますので、注意しましょう。満年齢に達せば制限がありませんので、いくら稼いでも問題ありません。
社会保障クレジット
年間最大4クレジットを獲得でき、資格を得るには40クレジット (10年) が必要です。このクレジットは仕事をして得られますが、2023年は$1640で1クレジットになります。
(日刊サン 2022.12.28)
横江和子
親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。
シニア医療保険スペシャリスト
問合せ先:[email protected]