ウガンダで、カバに頭から飲み込まれた2歳の少年が、病院から無事に退院したとフォックス・ニュースが伝えている。
ウガンダ警察の発表によると、4日午後3時頃、アフリカのウガンダ共和国カセセ地区にあるエドワード湖の岸近くで2歳の少年が遊んでいた時、突然カバに襲われて頭から飲み込まれたという。
クィーン・エリザベス国立公園内に位置するこの辺りは、湖や自然が美しいと観光名所にもなっている。
自宅の外で遊んでいたイガ・ポール君に、湖から出てきたカバが襲いかかった。
たまたま近くを通りかかったクリスパス・バゴンザさんが、イガ・ポール君が頭から体半分が飲み込まれそうになっているのを目撃し、カバに石を投げつけ、驚いたカバは少年を口から離して現場から立ち去った。
イガ・ポール君はすぐに病院に搬送されて治療を受け、回復して退院したという。
ウガンダ警察は次のように住民に注意を呼びかけている。
「少年を攻撃したカバは湖に戻ったが、野生動物が危険だということを理解してほしい。野生動物は本能的に人間を敵とみなし、何らかのきっかけがあれば攻撃をしてくる」
カバは、見た目はおっとりしているが、非常に攻撃的で危険な動物であり、年間約500人がカバによって命を落としている。
体重4トンにもなる巨体で時速20マイル(約32キロメートル)で走ることができる。
顎は180度まで開くことが可能で、45センチメートル以上の歯が生えている。
普段は短い草を主食としている草食動物だが、餌が少なくなると肉を食べるという例が報告されている。
ウガンダ共和国には、いくつもの国立公園で野生のカバが生息している。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.12.19)