食後に、眠くなったり、だるくなることはありませか。それは、食べ過ぎで、アーユルヴェーダで言う「鈍さ・だるさ」のエネルギーが増えている証拠だからです。
食べ過ぎは、身体と心のバランスを崩します。鈍さというのは、肉体的な俊敏さが損なわれるのみならず、思考も鈍ります。ダラダラしたり、もやもやするのは、もしかしたら食べ過ぎが原因の一つ、ということもあるのです。
食後に眠たくなったり、だるくなった時のことを思い出してみてください。
・よく噛んで食べましたか?
・リラックスして食べましたか?
・スマホなどをいじって「ながら食べ」しませんでしたか?
食事は、何を食べたかと同じくらい「どう食べたか」が重要になります。なぜなら、アーユルヴェーダでは、食事は、プラーナ(生命エネルギー)をいただく行為そのものだからです。食事は、ただ胃が満たされたり、成分表示表に示されている数字が吸収できる以上の、もっと大きな意味を示します。食べ過ぎは、消化する力を弱める原因で、実は身体にとってはかなりの負担なのです。
たくさん食べると、身体の集中が「消化」に向かってしまうので眠くなる(他のことにエネルギーを注げなく)なります。腸活の専門家から聞いた話ですが、小腸は、広げるとテニスコート1枚分の面積になると言われるほどです。身体にとっては、消化とはかなりエネルギーを使う行為です。
食後に眠たくなることは、身体からの注意サインだと捉えてくださいね。
ここでおすすめなのが、調理後の状態で両手に盛りきれる量を食べることです。そうすると、大体腹八分におさまります。アーユルヴェーダの大原則で、空腹になったら食べるというものがあります。ですので、お腹が空いていないときは無理して食べなくて大丈夫です。腹八分目を意識して食べる時は、しっかりと固形物がなくなるまでよく噛みましょう。なんとなく急いでしまう癖がある人は、咀嚼中は箸やスプーンを置いて、急いで食べないような工夫をすると良いですね。
食後に眠たくなるのは、身体からのサインです。せっかく食べるのなら、身体も心も両方が満たされるような食べ方をしてみませんか。
この記事に書かれている、調理後の状態で両手に盛りきれる量を食べること、そして、空腹になったら食べる。この二つを意識してみてください。これができれば、食後に眠たくなりません。ぜひ試してみてくださいね。
幸せ修行 No.277
加藤ジェシカ
世界中50か国以上を旅する中で、地球にはエネルギーのような何かが存在することに気づく。2017年、ヨガの勉強を通してアーユルヴェーダに出会い、渡印。日常に寄り添うアーユルヴェーダがテーマ。
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