みなさん、こんにちは。最近よく受けるのが、マッサージオイルを作ってほしいというご依頼です。マッサージセラピストや、エステティシャンなどのプロの方々からのご依頼もあれば、個人的に、こんな症状でマッサージをしたいのでオイルを作ってほしい、というご希望まであります。オリジナルのマッサージオイル作成は、より細かな個々の症状やご希望に合わせてお作りすることができるので、とてもやりがいもあります。
先日、日本からのご依頼がありました。なんとも優しい旦那様からで、奥様がとても疲れているようだったので、マッサージをしてあげたそうです。すると、楽になったと奥様は喜ばれたそうで、もっと効果のあるマッサージオイルがあれば良いなと思い、ご相談くださいました。更に、クラブ活動やスポーツチームに所属しているお嬢さんのマッサージもしたいということでした。
私は、何よりもこの旦那様のお気持ちが素晴らしいと思ったのですが、実際にマッサージは、オイルを渡して「このオイル良いから、マッサージしてみてね」とセルフマッサージを促すよりも、誰かがやってあげることがかなりの相乗効果をもたらします。それが、ご家族であればなおのこと、手から伝わる愛情は、それだけでヒーリング効果が大だからです。
私は依頼を引き受けて、奥様とお嬢様が兼用で使えるブレンドを作ろうと思いました。しかし、よく考えたら、「疲労感」という同じ症状だったとしても、奥様とお嬢様では年齢も違えば、生活スタイルも違います。つまり代謝もホルモンのバランスも全く違います。
したがって、今回は別々のブレンドを作る方が良いと思いました。お嬢様は運動疲労がメインなので、筋肉痛防止効果や、筋肉疲労回復効果のあるローズマリーやペパーミント、レモングラスなどをメインに。奥様には、更年期障害も緩和するような女性ホルモンのバランスを調整していく、クラリーセージやゼラニウム、ローズなどを加えて。奥様の場合の疲労感には、老廃物の排出を助け、身体に溜まった疲労の素を外に出していくよう手助けをする、ジュニパーベリーやサイプレス、グレープフルーツなども候補にあげました。
日頃、なかなか疲労感の抜けない方も少なくはないかと思います。もちろん、さまざまな要因が重なってそういった状況に陥ることもありますが、何が原因なのかは人それぞれ違うものです。まずは、ご自身で原因をよく考えてみましょう。ご自分の身体が何をあなたに伝えようとしているのか、しっかりと身体の声、心の声に耳を傾けましょう。
アロマのある生活 No.188
山中麻瑠 Maru Yamanaka
1999年に渡豪、IFA認定アロマセラピストとなる。オーストラリア某有名デイスパ、日本で医療現場、ホテルスパ、等で経験を積み、アロマセラピスト育成講師も務める。2005年ハワイに渡り、2008年より11年間アロマアットホームのオーナーを務める。現在、アロマセラピーを広める活動中。2014年からアロマセラピーワークショップ開催。
インスタグラム:@marukimoto_808aroma
FBページ:MY Essence Hawaii
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