マウイ島の「プカラニ・スーパー」でレタス1玉の価格が10ドルだという写真がソーシャルメディアに投稿され、スーパー店主に対して避難の声が上がっているとKITV4が伝えている。
店主であるメーガン・ナカシマ氏は、「普段レタスを仕入れている地元の農家では、野生のシカに畑を荒らされて作物が全滅し、納入できないと言われた。そこで、本土から仕入れることにしたが、1ポンド当たり2ドルから10ドルになってしまった」と語っている。
ナカシマ氏の店では、地元の生産者20〜30件と契約しており、商品の70%以上が地元産の野菜だ。
農業を営むブライアン・オオタニ氏によると、シカによる被害は過去3カ月間で2万ドルを超えるという。
「野生のシカが作物を1晩で食べ尽くしていき、翌日には別の畑がやられる。作物は踏みにじられ、灌水システムにも被害が出ている。安定した供給ができない状態だ」
デービッド・イゲ知事は、マウイ島のシカの数を減らすために4度目の災害支援を発表しており、州農務局では、被害にあった農家に対する緊急支援プログラムを行なっている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.10.3)